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 クラシックギターの
 第一人者として歩み続けた道のり
「荘村清志デビュー50周年ギターリサイタル」

 1969年の日本デビュー以来、クラシックギターの第一人者として活躍する荘村清志。そのデビュー50周年を記念するリサイタルが、5月25日(土)、26日(日)の2日、大阪のザ・フェニックスホールで行われる。

 荘村清志が来日した巨匠ナルシソ・イエペスに才能を認められたのは16歳の時。翌年からスペインでイエペスに師事した。日本デビューは「テクニック、音楽性ともに第一人者」という高い評価で迎えられている。71年には北米公演も行い国際的な評価を確立するが、何と言っても荘村の名を一般に広めたのは74年のNHK教育テレビ「ギターを弾こう」への講師としての出演だ。その実力とともにギターの魅力を全国に届けた功績は大きい。

 一方で荘村は武満徹、三善晃など日本人作曲家に多数の作品を委嘱。ギターの表現の拡大も目指した。特に武満による『フォリオス』(74)、『エキノクス』(94)などの作品は、多くのギタリストにとって重要なレパートリーとなり、現代音楽のひとつの成果としても広く知られている。国内外での演奏、共演は枚挙に暇が無いが、求道的にも見えるその姿勢に近年は軽やかな自在さも加わり、今回の50周年に向けた全4回の「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(東京オペラシティ)では17年にさだまさしと、18年にはcoba、古澤巌、錦織健と共演。ジャンルを超えたコラボレーションに新しい境地を見せている。

 「自分にとって常に気がかりだったのは、ギターという素朴な楽器を通していかに豊かな感情表現が出来るかということでした。若い頃はギターと闘っていたと思いますが、50歳を越えた頃から自分の中にある感情が、ギターの音を通して外に出せる様になり始めました。それからはギターが自分にとって大切な友になり、その響きに心をゆだねる事が出来る様になりました」。常にギターと対話し続けた荘村清志ならではの言葉だろう。今回のリサイタルはバッハを中心に、25日にはスペイン、26日には南米のギター音楽の伝統を巡る、荘村清志のこれまでを振り返ると同時にさらなる歩みを予感させる内容。すっと背筋の伸びた美しい姿勢で奏でられる彼のギターは、長い道のりを経て今もなお瑞々しい魅力に溢れている。




(2019年4月11日更新)


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荘村清志 デビュー50周年記念ギターリサイタル

●5月25日(土)14:00
〈バッハ&スペイン音楽〉

あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
指定席-4000円 2日間通し券-7000円 
チケット発売中 Pコード137-763
【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番
賢王アルフォンソ10世:聖母マリア頌歌集
アルベニス:グラナダ、入り江のざわめき
マラッツ:スペイン・セレナーデ
タルレガ:アルハンブラの思い出
ピポー:歌と舞曲第1番


●5月26日(日)14:00
〈バッハ&南アメリカ音楽〉

あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
指定席-4000円 
チケット発売中 Pコード137-763
【プログラム】
J.S.バッハ:リュート組曲 第1番
J.S.バッハ:シャコンヌ
ヴィラ=ロボス:前奏曲,3,5,1番
ブローウェル:11月のある日、舞踏礼賛
バリオス:哀愁のショーロ
イルマル:バーデン・ジャズ組曲

※2日間通し券をご希望の方は、
5/25(土)公演から「2日間通し券」の
席種をご購入ください。席番は2日間同じ。

【問い合わせ】
おおの音楽事務所■06-6864-5775

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