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木琴をめぐるおもちゃや絵本、そしてライヴァル
マリンバも勢揃い!通崎睦美のコンサート
シリーズ vol.10『木琴博覧会へようこそ』

 木琴・マリンバ奏者の通崎睦美が往年の木琴演奏の第一人者、平岡養一(1907~81)の足跡をたどるコンサートシリーズ「今、甦る!『木琴デイズ』」。vol.10を迎える11月13日(火)は『木琴博覧会へようこそ』と題してさまざまな種類の木琴や、木琴とは見た目に多くの共通点を持ちながら成り立ちも音色も異なる楽器マリンバを採り上げる。ふたつの楽器の微妙な関係?についてはシリーズvol.5「宿命のライヴァル、マリンバ登場」でも語られたが、今回はその第2弾。木琴とマリンバが織り成すドラマには、汲めども尽きぬ味わいがあるのだ。

 ヨーロッパにルーツを持ち硬質な音を特長とする木琴と、アフリカ由来でまろやかな響きを持ったマリンバ。太平洋戦争後、木琴に替わってマリンバが鍵盤打楽器の主流となっていった歴史と、その中にあって、ひとり木琴演奏に奮闘する平岡養一の姿を通崎睦美は評伝「木琴デイズ 平岡養一『天衣無縫の音楽人生』」(講談社刊)の中でいきいきと描き出す。今回はこうした事情を背景に通崎睦美がさまざまなタイプの木琴・マリンバを演奏。チェリスト、佐藤響の音色が彩りを添えつつ、かつて平岡養一が愛奏し、通崎が継承した銘器「ディーガン・アーティスト・スペシャル・ザイロフォンNo.266」に加え、同じアメリカ、ディーガン社製のマリンバ「ザイロリンバNo.730」、同じく幅40センチの高級卓上木琴「リズ-メロディ・ザイロフォン」など、珍しい楽器も演奏する。会場には木琴にまつわる戦前アメリカのおもちゃや絵本も展示。郷愁と楽しさに溢れた通崎睦美の世界が繰り広げられていく。

 
 平岡養一の没後、木琴を自分の楽器とした演奏家は通崎睦美ひとりである。だから彼女が自らを木琴奏者と呼ぶ時、それはプロの奏者としては世界でただひとりの木琴奏者なのだ。今や5オクターブの音域を獲得したマリンバは鍵盤打楽器の主役となり、さまざまなステージで大活躍。通崎自身も8対2くらいの割合でマリンバを弾く。しかし定期的に木琴のための音楽が用意されコンサートが開かれている場所は、おそらく世界で京都のここだけなのである。木琴とマリンバの違いと同様に、このことはちょっと強調しておきたい。そんな木琴の歴史と未来に出会える本シリーズは昼・夜2公演、休憩なしの90分。おでかけ日和な秋の1日は、通崎睦美の軽快なトークと達意の演奏で綴る「木琴博覧会」でお過ごしください。
 
_4AT9460b-480.jpg_4AT9460b-240.jpg■木琴関連の絵本やおもちゃ〔通崎睦美蔵〕。当日はこの中から選りすぐった逸品を展示する。左奥の黒鍵付き卓上木琴で『上を向いて歩こう』の演奏も(左写真拡大)。



(2018年10月17日更新)


Check
■通崎睦美と木琴。手前にマリンバの先祖とも言えるバラフォンが見える。

 通崎睦美コンサート
 今、甦る!『木琴デイズ』vol.10
「木琴博覧会へようこそ」

●11月13日(火)14:00/19:00
京都文化博物館 別館ホール
全自由席-3500円 全自由席・学生-1500円 
チケット発売中 Pコード 119-554

通崎睦美(木琴/マリンバ/バラフォン/ザイロリンバ)
佐藤響(チェロ)


【プログラム】
野田雅巳:ヘンナで染めた手 (バラフォン)
作者不詳/土肥寿美子編:アメイジング・グレイス (ザイロリンバ)
港大尋:「届くことのない12通の手紙」より (マリンバ)
バカロフ/西邑由記子編:イル・ポスティーノ (マリンバ+チェロ)
バルトーク/野田雅巳編:デュオ (マリンバ+チェロ)
平野一郎:「鳥ノ遊ビ」より (木琴)
中村八大/松園洋二編:上を向いて歩こう (木琴)
モンティ/西邑由記子編:チャールダシュ (木琴+チェロ)
通崎睦美選:バロック・アソートメント (木琴+チェロ)
ほか(順不同)

【問い合わせ】
オトノワ■075-252-8255

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