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2018年の幕開けを飾る、ジャパン・
ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ
ピアノに弱冠13歳、奥井紫麻を迎えて

 「日本の演奏家のレベルはすごく上がった。私がジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラを始めた頃とは隔世の感がありますね」そう語るのは作曲家・プロデューサーの三枝成彰氏〔写真左〕。1月4日(木)、兵庫県立芸術文化センターでの公演に先駆けて、兵庫県庁を訪れた。第6回を迎える兵庫公演はその県政150年を祝して、兵庫県誕生の1868年に初演されたワーグナーの『ニュールンベルクのマイスタージンガー』より“第1幕への前奏曲”で幕を開ける。

 
 ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ〔JVSO〕は三枝成彰プロデュース、大友直人の指揮により1991年にスタート。日本全国のプロ・オーケストラからコンサートマスター、首席奏者らを選抜した文字通り名手たちの交響楽団だ。今回はコンサートマスター10名、首席奏者30名、副・次席奏者11名ら、計84名で編成される。そしてソリストに迎えるのは2004年生まれ、弱冠13才のピアニスト、奥井紫麻(しお)。グリーグのピアノ協奏曲を弾く。現在チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院付属中央音楽学校在学中。12歳で世界的指揮者、ヴァレリー・ゲルギエフ率いるマリインスキー歌劇場管弦楽団と共演を果たした新星だ。「世界のどこにいても、若い優れた才能に出会える時代になった」と三枝氏。初めて彼女に注目したのはYouTubeであったという。今年7月には東京で、氏の手掛ける「はじめてクラシック2017」に登場。改めてその才能に驚いたと語る。
 

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 メインプログラムには組曲『展覧会の絵』をナレーション付きで演奏する。19世紀ロシアの作曲家ムソルグスキーのピアノ曲をフランスの作曲家ラヴェルが鮮やかな管弦楽に編曲した作品だ。「名曲ですが、絵と音楽の関係は意外と知られていない」と三枝氏は狙いを語る。ナレーターを務めるのは今年、三枝氏のオペラブッファ『狂おしき真夏の一日』に出演も果たした歌手の小村知帆。こちらにも注目しておきたい。


 




(2017年12月14日更新)


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■ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ

ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ
〈第6回兵庫公演 名手たちの交響楽団 ニューイヤーコンサート〉

●2018年1月4日(木)16:30
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

S席-6000円 A席-5000円
B席-4000円 C席-3000円
D席-1000円 
Pコード 339-387 チケット発売中

【プログラム】
ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
 “第1幕への前奏曲”
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調作品16
ムソルグスキー/ラヴェル編曲:組曲『展覧会の絵』
 〈ナレーション(小村知帆)付き〉

【指揮】大友直人
【ピアノ】奥井紫麻
※16:15より三枝成彰によるプレトークあり。

【問い合わせ】
芸術文化センターチケットオフィス■0798-68-0255