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第18回ホテル・オークラ音楽賞受賞!
スイスを拠点に活躍するチェリスト、新倉瞳が
ピアノの佐藤卓史とともに関西初リサイタル

 チェリストの新倉瞳が4月21日(金)、大阪、ザ・フェニックスホールのティータイムコンサートに登場。ピアノの佐藤卓史とデュオリサイタルを行う。新倉瞳は桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。2010年からはスイスへと拠点を移し、活動を続けている。関西での本格的な演奏会はこれが初めてとなる。

 
 「スイスに渡った時には、日本で認められない自分を海外で成長させてくるぞって気持ちがありました。恵まれた環境にいたにも関わらず当時はそれを生かし切れず、感謝し切れず。自分の音楽が認められていないという思いが絶えずあって」。そう振り返るのは公演に先駆けてザ・フェニックスホールを訪れた新倉瞳。7年に及ぶスイスでの生活は自分にとって大きな転換点だった、と続ける。バーゼル音楽院でトーマス・デメンガ氏に師事、ソリストとして研鑽を積んだ。2014年にはカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストに就任。また同じ頃、チューリッヒを拠点に活動するクレズマー(東ヨーロッパのユダヤ人たちの音楽)のバンド「ハイベ・バラガン」に参加するなど、幅広い経験を重ねた。今年、第18回ホテルオークラ音楽賞を受賞。ソリストとしての確信を取り戻し、充実した活動を続ける現在の自分を彼女は「素に戻った感じ」と表現し、微笑む。
 

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 「ブラームスとラフマニノフというのは、ある意味で私の感情が素直に出せる2大作曲家。それゆえに学生の頃はなかなか弾かせてもらえなかった作曲家でもあるんです。だからプロフェッショナルとして活動できるようになった今、真っ先に取り上げさせていただきました」と言葉を弾ませる。共演のたびに新たな発見があるという佐藤卓史のピアノも楽しみだ。2015年12月、浜離宮朝日ホールでの共演はCDにも収められている(新倉瞳「俊英たちの瞬間with佐藤卓史」WWCC-7811)。「自分が信じていたものが消え去って、さまようような感情を描いているのがブラームスのソナタ。そのさまようような感情から次の希望を見出していくのがラフマニノフのソナタ。浜離宮の時にはそんなことを思い描きながら弾いていた記憶があります。けれど1年以上が過ぎてみるとまた別の感興が自分の中に生まれていて。4月21日のザ・フェニックスホールでは、さらに深まったブラームスとラフマニノフをお届けしたいと思います」。

新倉瞳オフィシャルブログ「瞳の小部屋」



(2017年3月10日更新)


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新倉瞳(C)Takaaki Hirata

新倉瞳(チェロ)&佐藤卓史(ピアノ) デュオリサイタル

●4月21日(金)14:00
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
3,500円(全席指定)※ドリンク、お茶菓子付き

【プログラム】
シューマン:5つの民謡風小品
ブラームス:チェロソナタ 第1番 ホ短調 作品38
ラフマニノフ:チェロソナタ ト短調 作品19

【問い合わせ】
ザ・フェニックスホールチケットセンター
06-6363-7999〔平日10:00~17:00、土・日・祝休〕


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