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第3回『大阪4大オーケストラの響演』
4月8日(土)、フェスティバルホールで開催。
熱狂のステージをマエストロたちが語る!

 第3回を迎える『大阪4大オーケストラの響演』が、2017年4月8日(土)にフェスティバルホールで開催される。大阪に本拠を置く4つのオーケストラが一堂に会して、それぞれの指揮者とともに演奏を行うというこのコンサートは、大阪国際フェスティバルの一環として開催され、全国でも例を見ない企画として関西の音楽ファンを熱狂させてきた。その公演に先駆けて11月25日、中之島フェスティバルタワー37階、フェスティバルスイートで記者会見が行われた。

 この日出席したのは飯森範親〔日本センチュリー交響楽団 首席指揮者〕、外山雄三〔大阪交響楽団ミュージック・アドバイザー〕、角田鋼亮〔大阪フィルハーモニー交響楽団 指揮者〕、藤岡幸夫〔関西フィルハーモニー管弦楽団 首席指揮者〕の4名。関西の楽壇のみならず日本のクラシック界を代表するマエストロたちが、約1時間に渡り活発なトークを繰り広げた。それぞれが『4オケ』への抱負を語る中、各オーケストラの個性に話が及ぶと「間違いなく言えるのは『4オケ』は4つの個性が揃うからこそできる、大阪ならではの企画だということ。どうかお客さまにはそれを当日、存分に感じ取ってほしい。そしてわれわれの音楽が大阪を活気づけ、その機運が全国へと発信されていくならば、こんなにうれしいことはない」。全員がそう口を揃えた。


 なお今回は、旧フェスティバルホールの時代に大阪国際フェスティバルの開幕を告げた團伊玖磨作曲の「ファンファーレ」が、4オケの祝祭ブラスアンサンブルによって復活。15:30からのオープニングを飾る。引き続き、4オケのホルン奏者によるホルンアンサンブル、そして4人のマエストロによるプレトークが行われ、いよいよ16:00より熱い演奏の始まりとなる。お聴き逃しなく。

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〈第55回大阪国際フェスティバル2017〉
 大阪4大オーケストラの響演
 
●2017年4月8日(土)16:00
フェスティバルホール
S席-8500円 A席-7000円 BOX席-14000円
Pコード 313-951 チケット発売中
※15:30よりファンファーレ、ホルンアンサンブル、プレトークあり。

【出演&プログラム】演奏順

飯森範親〔首席指揮者〕
日本センチュリー交響楽団

ハイドン:交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」Hob,I:103

外山雄三〔ミュージック・アドバイザー〕
大阪交響楽団
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」作品71a

角田鋼亮〔指揮者〕
大阪フィルハーモニー交響楽団
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20

藤岡幸夫〔首席指揮者〕
関西フィルハーモニー管弦楽団
レスピーギ:交響詩「ローマの松」P.141

 
【問い合わせ】
フェスティバルホール■06-6231-2221

(2016年12月12日更新)


Check

日本センチュリー交響楽団 首席指揮者 飯森範親

選曲についていろいろと考える中で、やはり現在のセンチュリーならハイドンだろうという結論に至り、今回は交響曲103番『太鼓連打』を演奏します。第一楽章の終わりにティンパニの派手な連打があるとても華やかな作品です。フェスティバルホールの広い舞台ですが、決して大編成にはせず、いつものセンチュリーのサイズであえてステージの上手と下手にティンパニを配して、ブリリアントなわれわれの響きを楽しんでいただきたいと思います。


大阪交響楽団 ミュージック・アドバイザー 外山雄三

『くるみ割り人形』というのは大きな編成ならばそれなりに魅力的に響くし、また小さな編成であってもきちんとチャイコフスキーの音がする。それを考えて今回はこの作品を演奏することにしました。実は私の思いの中にはこの場で日本人作曲家の作品を演奏してみたい、ということがあります。しかしどの作品も楽器の編成や演奏時間の問題がある。そうした問題をクリアしつつ、いつか大阪交響楽団と日本の作品も取上げてみたいと考えているところです。


大阪フィルハーモニー交響楽団 指揮者 角田鋼亮

4月に大阪フィル「指揮者」に就任して、現在オーケストラとの関係を深めつつあるところです。ここしばらく大阪フィルとはベートーヴェンをはじめ古典派からロマン派の作品を演奏することが多かったのですが、そろそろ後期ロマン派にも踏み込んでみようと思い『ドン・ファン』を取上げました。私にとってかつてドイツの指揮者コンクールのファイナルで指揮した曲でもあります。偉大なマエストロたちと同じ舞台で張り切って演奏したいと思います。


関西フィルハーモニー管弦楽団 首席指揮者 藤岡幸夫

『ローマの松』には金管セクションのバンダ(※①)が入りますが、素晴らしいことに関西フィル以外の3楽団の人たちが演奏してくれます。こうした共演ができるのもこの「響演」ならではのこと。このステージを大阪だけの賑わいにするのではなくて、全国に発信していってクラシックの裾野の広がりにつなげていければと思っています。大阪に4つのオーケストラがあることの素晴らしさを、たくさんのお客さまに楽しんでいただければ幸いです。

(①バンダ:
オーケストラの別働隊。オーケストラから離れた位置で演奏する。)