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鬼才・山下洋輔、15名の凄腕ジャズメンを率いて
びわ湖ホールに登場。最高の迫力と楽しさで贈る
山下洋輔スペシャル・ビッグバンド・コンサート2016

 日本のジャズ界を牽引する鬼才・山下洋輔が15名の凄腕プレイヤーからなるオールスター・ビッグバンドを率いて、7月2日(土)、びわ湖ホールに登場する。結成10年にして4回目のステージとなる今回は、一昨年、万雷の拍手を呼んだドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』。結成当時からのレパートリーで再演が待たれていたガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』。そして山下がこのビッグバンドのために新たに書き下ろす『ノッキン・キャッツ(Knockin’Cats)』の3曲を演奏する。山下洋輔は「『ノッキン・キャッツ』は僕がメンバーたちの名前を呼び上げていくナンバー。僕らの名刺代わりの1曲になると思います」と語る。


 「1986年に大阪フィルハーモニー交響楽団と初めてオーケストラ版の『ラプソディ・イン・ブルー』を共演いたしました。以来数限りなく、シンフォニー・オーケストラと共演したのですが、今年ついに、佐渡裕さんに呼んでいただいてウィーンで、トーンキュンストラー管と一緒に演奏することができました。あの楽友協会大ホールで」。それは演奏家として最高に幸せな時間だったという。だがその時、この曲が自分をここまで連れて来たんだという感情とともに、今度はジャズのミュージシャンたちとまたこれをやってみたい、という思いが兆したという。今回のプログラムがこうして決まった。

 柔和な物腰、理知的な応対。山下洋輔は紳士である。だがこのビッグバンドのステージに接する人は、彼の放つ打って変わった強烈なオーラに圧倒されるに違いない。ジャズマンとしての華と言っても良いかも知れない。指先は疾風怒濤の勢いで鍵盤上を駆け巡り、果ては「こんなことまでして(※肘打ち/山下談)」、プレイヤーを煽り、変幻自在に響きを添えていく。ドヴォルザーク『新世界より』に立ち現れる美しさと力強さは、ジャズだクラシックだという垣根を越えて心にダイレクトに響く音楽なればこそ。かつて世界の前衛と渡り合ったピアノの守護神は、年齢を重ねさらに豊かな音楽の世界に遊ぶようでもある。「山下さんとソロの掛け合いにパワーとエネルギーをもらいました。すごく前向きな気持ちになれるコンサートでした(大阪府・男性)」「とても楽しかったです。小学生の娘がノリノリでした」(滋賀県・女性)など、観客の反応も熱い。

 「瞬間瞬間に即興で新しい音楽を作り上げていく。これを如何に面白くやれるかがジャズの勝負」と山下洋輔。とすれば演目こそ同じとは言え、普通の意味での「再演」はありえない。その1回きりのステージに音楽家としての誇りをかけて、今年もまたびわ湖湖畔にジャズの神々が降臨する。名演間違いなし。

 



(2016年6月 7日更新)


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山下洋輔
スペシャル・ビッグバンド・コンサート2016

〈大人の楽しみ方20 ジャズ〉

●7月2日(土)17:00
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール
S席-6000円 A席-4000円 
青少年-2000円(25歳未満)
チケット発売中 Pコード 287-460

チケット情報はこちら


【プログラム】
ノッキン・キャッツ
(作曲:山下洋輔 編曲:挟間美帆)〈新作初演〉
ラプソディ・イン・ブルー
(作曲:ジョージ・ガーシュイン 編曲:松本治)
交響曲第9番「新世界より」
(作曲:アントニン・ドヴォルザーク 編曲:松本治)

【演奏】〔山下洋輔スペシャル・ビッグバンド〕
ピアノ:山下洋輔
ベース:金子健
ドラムス:高橋信之介    
トランペット:エリック宮城/木幡光邦/石川広行/高瀬龍一
指揮・トロンボーン:松本治
トロンボーン:今込治/張替啓太
バス・トロンボーン:山城純子
アルト・サックス:池田篤/米田裕也
テナー・サックス:川嶋哲郎/竹野昌邦
バリトン・サックス/小池修

【問い合わせ】
びわ湖ホールチケットセンター■077-523-7136