NEWS

ホーム > NEWS > アランフェス、カルメン、ボレロ! 南欧の響きに出会えるまたとない機会 スペイン国立管弦楽団 26年ぶりの来日


アランフェス、カルメン、ボレロ!
南欧の響きに出会えるまたとない機会
スペイン国立管弦楽団 26年ぶりの来日

Spain_960.jpg

 ホアキン・ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」は最も知られたギター協奏曲のひとつである。だがその知名度に比べると、実演に接する機会は少ない。それはやはりギターが本来独奏楽器であり、オーケストラとは異なる場所で弾かれる楽器であるからだろう。音量のバランスも難しい。だが「アランフェス協奏曲」の実演に触れた人は、ギターが鳴り出した瞬間の、あの空気が一変するような雰囲気を覚えているに違いない。コンサートホールにいきなり夏の陽射しが差し込んできたような感覚。それがギターという楽器のキャラクターを生かしきったこの曲の魅力でもある。
 

 
 その「アランフェス協奏曲」を本場スペインのオーケストラとギターで堪能できる、スペイン国立管弦楽団の来日コンサートが、7月28日(木)、京都コンサートホールで行われる。スペイン国立管弦楽団はマドリッドを本拠に実に70年以上の歴史を持ち、アタウルフォ・アルヘンタやラファエル・フリューベック・デ・ブルゴスといった巨匠指揮者たちと活動を共にしてきたスペインを代表するオーケストラである。今回の来日では、マジョルカ島パルマ出身、ヨーロッパ、アメリカで広く活躍する'84年生まれのアントニオ・メンデスを指揮に迎える。ギター独奏は世界30カ国以上の国で演奏活動を行い、こちらも現在のスペインを代表するひとりであるパブロ・ヴィレガスが務める。
 
 演奏されるのは「アランフェス協奏曲」をはじめ、ビゼーの歌劇「カルメン」組曲より、ファリャのバレエ「三角帽子」組曲第1番、第2番、そしてラヴェルの「ボレロ」。いずれもスペインの伝統音楽の強い影響を宿した、官能と情熱に溢れた作品だ。マドリッド、アンダルシア、バスクといった地方色も豊かに、スペイン国立管弦楽団は本場に息づく南欧の色彩感を余すところ無く伝えてくれることだろう。26年ぶりとなる今回の来日だが、近畿での公演は京都コンサートホールのみ。スペイン独特の輝かしい響きに出会える、またとない機会となりそうだ。



(2016年6月29日更新)


Check

スペイン国立管弦楽団

【指揮】アントニオ・メンデス


【ギター】パブロ・ヴィレガス

●7月28日(木)19:00
京都コンサートホール 大ホール
S席-9000円 A席-7000円 B席-5000円 C席-3000円(売切)
チケット発売中 Pコード286-239
 
【プログラム】
ビゼー:歌劇「カルメン」組曲より
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
ファリャ:バレエ「三角帽子」組曲第1番、第2番
ラヴェル:ボレロ

【指揮】アントニオ・メンデス
【ギター】パブロ・ヴィレガス

【問い合わせ】
京都コンサートホール■075-711-3231