就任直後の化学反応を捉えた最高のドキュメント佐渡裕指揮、トーンキュンストラー管弦楽団〈音楽監督就任記念日本ツアー2016〉 - NEWS

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就任直後の化学反応を捉えた最高のドキュメント
佐渡裕指揮、トーンキュンストラー管弦楽団
〈音楽監督就任記念日本ツアー2016〉

　「トーンキュンストラーのウィーンでの本拠は楽友協会の大ホール。そこに立てる幸せというのはやはり音楽家として特別なものがあります」。音楽監督就任の喜びを、佐渡裕はそのように語る。オーストリア、ウィーンとニーダーエスターライヒ州を中心に100年以上にわたる伝統を持つトーンキュンストラー管弦楽団。昨年9月、このトーンキュンストラー管の新たな“シェフ”に着任した佐渡裕が、彼らとともに全14公演の日本ツアーを行う。関西では最終日の兵庫県立芸術文化センターを含む3公演が行われる。

　プログラムは、就任演奏会で大喝采を浴びたブラームスの交響曲第4番を中心としたAプロ、そしてこのコンビにとって初の録音ともなった、R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」をメインに置いたBプロのふたつが用意された。「オーストリアを代表するオーケストラとして、やはりウィーンで活躍した作曲家を取り上げたかった」。佐渡の言葉からは音楽監督としての意気込みと、新たなパートナーへの全幅の信頼がのぞく。Aプロにアリス=紗良・オット(ピアノ)、Bプロにレイ・チェン(ヴァイオリン)という、若い実力派ソリストの登場も魅力的だ。

　「トーンキュンストラーというのは州立のオーケストラで、非常にしっかりとした運営基盤を持っています。ウィーン以外にも州都であるザンクト・ベルテンでコンサートを行いますし、夏はグラフェネッグという美しい街の野外ステージで音楽祭も開きます。僕らはこうした環境の中で、1年に満たない間に、たくさん練習して、たくさんのステージを重ねました。今、僕らはとてもいい関係にある。音楽的に前進している状態で日本公演を迎えることができると思います」。佐渡はそう続ける。音楽監督の任期は3年。すでに様々なメディアが現地での成果を伝えている。今回の日本ツアーは、その最初の化学反応を捉えた最高のドキュメントとなるに違いない。

★【プログラムA】
ハイドン：交響曲第6番ニ長調「朝」
ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15
ブラームス：交響曲第4番ホ短調作品98

【ピアノ】アリス=紗良・オット

★【プログラムB】
ベートーヴェン：ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
R.シュトラウス：交響詩「英雄の生涯」作品40

【ヴァイオリン】レイ・チェン

（2016年4月21日更新）

Check

　アリス＝紗良・オット(c)Marie Staggat★A　　　レイ・チェン(c)Julian Hargreaves★B

佐渡裕指揮　トーンキュンストラー管弦楽団
〈音楽監督就任記念日本ツアー2016〉

●5月27日(金)19:00
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホール
★ プログラムA
チケット発売中　Pコード280-394
S席-19000円　A席-17000円　B席-15000円　
C席-12000円（完売）　D席-9000円（完売）　
※SS席は取り扱いなし
【問い合わせ】
しがぎん経済文化センター■077-526-0011

●5月28日(土)14:00
フェスティバルホール
★ プログラムB
チケット発売中　Pコード281-638
S席-19000円　A席-15000円　B席-12000円（完売）
C席-9000円（完売）　BOX席-22000円（完売）　
【問い合わせ】
フェスティバルホール■06-6231-2221
キョードーインフォメーション■0570-200-888

●5月29日(日)14:00
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール
★ プログラムA
チケット発売中　Pコード279-310
A席-19000円　B席-16000円（完売）　C席-13000円（完売）　
D席-10000円（完売）　E席-7000円（完売）
【問い合わせ】
ABCチケットインフォメーション■06-6453-6000