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堺の魅力を音の輪で繋ぐ、堺出身のアーティストを
中心としたコラボレーション!五感で楽しむ
新しいコンサートシリーズ『堺輪音』Vol.1開催!

 堺市は現在人口約84万人を数える政令指定都市である。摂津、和泉、河内の三国に接する「さかい」の地にあったことが、その名の由来であるとも言われる。古くは大和王朝の拠点として開け、大仙陵古墳(仁徳天皇陵)をはじめとする古墳の数々が往時の面影を宿している。室町時代後期からは貿易都市・自由都市として栄え、様々な文化、物産の発祥の地となった。千利休に始まるわび茶の伝統、また日本において線香が初めて生まれたのもこの堺である。ほかにも刃物(包丁)、竹工芸などの名産品を数多く持ち、日本有数の文化都市として、その伝統を今に伝えている。
 
 この堺の魅力を広く伝えていこうというコンサート『堺輪音(さかい・わおん)』が10月10日(土)、サンスクエア堺で開催される。手掛けるのは地元出身のクラリネット奏者・稲本渡。同じく堺出身で広く活躍する空間デザイナーの間宮吉彦や竹工芸の田辺小竹とのコラボレーションにより、音楽だけではなく空間造形なども取り込みながら、堺の伝統・歴史を表現していこうという試みだ。
「間宮さんはあべのハルカス近鉄本店など、数々の空間デザインを担当された人、田辺さんは海外でも高い評価を受ける工芸家。こうしたおふたりと一緒に、音と光でコンサートホールに幻想的な空間を作り上げていきます。またそれだけではなく、堺の名産であるつぼ市製茶や堺泉酒造、天神餅といった企業にも参加してもらって、ロビーでは当日限定商品の販売なども楽しんでいただこうと思っています。『堺輪音』はいわば、五感(視・聴・嗅・味・触)で堺の魅力を感じてもらえるコンサート。シリーズとして大切に育てていきたいですね」。稲本渡はコンサートの狙いをそのように語る。
 
 演奏は稲本と長年デュオを組んできた向井航(チェロ)との「わたちゃんず」に、稲本の兄でピアニスト・作曲家の稲本響を迎え、響・渡・航(ひびき・わたる・わたる)という待望の顔合わせ。インプロヴィゼーションを主体に、幻想的な空間演出で堺の伝統に触れる前半と『チャールダーシュ』や『剣の舞』などスピーディで情感豊かな稲本のソロをフィーチャーした後半の、2部構成のステージになるという。ひとつの街の魅力が音楽を中心に輪のように繋がり、広がっていく。そんな新しいコンサートの始まりだ。



堺輪音(さかい・わおん)Vol.1
 
●10月10日(土)14:00
サンスクエア堺 サンスクエアホール

一般-3000円(指定) 高校生以下-2000円(指定) 
チケット発売中 Pコード274-447
 
【空間演出】間宮吉彦
【クラリネット】稲本渡
【チェロ】向井航
 
【ゲスト】田辺小竹 (竹工芸家)
     稲本響(ピアノ)
 
【問い合わせ】

稲本音楽事務所
TEL :072-221-2731
FAX :072-221-2785

E-mail:info@inamotofamily.com
WEB: http://inamotofamily .com

(2015年9月 7日更新)


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稲本渡:クラリネット

堺市出身。大阪府立淀川工業高校吹奏楽部にて部長・コンサートマスターを兼任。オーストリア国立グラーツ音楽大学を最優秀で卒業。ソロを中心に多彩な活動を行い、東儀秀樹、レ・フレールなどのアーティストらと共演する傍らコンクールの審査員など後進の指導にも力を注いでいる。


向井航:チェロ

東京藝術大学音楽部、ハンガリー国立リスト音楽院に学ぶ。在学中からX JAPAN、浜崎あゆみ、松田聖子など多くのアーティストのレコーディング、ライブで演奏。『のだめカンタービレ』のドラマ、映画の演奏指導に携わる。現在関西フィルハーモニー管弦楽団特別契約首席。


【特別ゲスト】
稲本響:ピアノ

1977年堺生まれ。18歳でドイツ留学。映画・演劇・CMなどの作曲・音楽監督を務め、数多くの賞を獲得している。映画『長い散歩』『イキガミ』『星守る犬』、舞台『君と見る千の夢』『海の上のピアニスト』、ドラマ『私という運命について』ほか。


【特別共演】
田辺小竹:竹工芸

堺市に三代目竹雲斎の次男として生まれる。2006年「田辺小竹」を襲名。国内をはじめアメリカ、ヨーロッパ、ニュージーランドなどでも個展を開催。作品は大英博物館、ヴィクトリア&アルバート美術館、フィラデルフィア美術館などにも収蔵されている。


【空間演出】
間宮吉彦(infix)

1958年生まれ。堺市出身。1991年に株式会社インフィクス設立。全国の商業空間のデザインをはじめ、エンターテインメント空間、パブリックスペースなどのデザインを幅広く手がけている。大阪藝術大学デザイン学科教授、九州大学芸術工学部講師ほか。