NEWS

ホーム > NEWS > 大阪交響楽団 第196回定期演奏会〈軌跡①〉 「児玉宏のブルックナーVol.11」。未完の大曲、 交響曲第9番を演奏し、11年のシリーズ完結


大阪交響楽団 第196回定期演奏会〈軌跡①〉
「児玉宏のブルックナーVol.11」。未完の大曲、
交響曲第9番を演奏し、11年のシリーズ完結

 大阪交響楽団は9月28日(月)の第196回定期演奏会を〈軌跡①〉と題し、音楽監督・首席指揮者の児玉宏を迎える。演目は、ブルックナーの未完となった交響曲第9番。番号付き交響曲をすべて演奏し、11年続いたシリーズ「児玉宏のブルックナー」はこのVol.11を以って完結する。
 
  児玉宏と大阪交響楽団によるブルックナーの演奏は2005年1月12日、第97回定期演奏会に始まった。演奏は年1回のペースで行われ、児玉が音楽監督・首席指揮者に就任した2008年より、シリーズ名が冠せられることとなる。児玉宏と大阪交響楽団の演奏は、たっぷりとした響きで聴く者を圧倒するブルックナーではなく、2管編成の特質を生かしたバランスのよさで聴かせるもの。もちろん熱度に不足は無く、8番などでは凄まじい熱演も聴かせた。そして今回は未完ながら、巨大な生命体のようなエネルギーに満ちた第9番。シリーズの最終章に期待すると同時に、ブルックナーの演奏に可能性を拓いた数々の演奏を記憶に留めたい。
 
  他に演奏されるのはリストの交響詩「オルフェウス」とワーグナーの「ファウスト序曲」。ブルックナーとこれらの作曲家の関係を「軌跡」という言葉で語る指揮者の文章が、大阪交響楽団HP「シェフからのメッセージ」に掲載されているのでご一読を。児玉宏と大阪交響楽団は、今回のプログラムを東京オペラシティコンサートホールで行われる第70回文化庁主催公演「アジア オーケストラ ウィーク」でも演奏する〔10月7日(水)〕。その成果にも期待したいところだ。なお児玉宏と大阪交響楽団によるブルックナー演奏の「軌跡」は以下の通りである。
 
■児玉宏のブルックナー 2005ー2015

2005年1月12日〈第97 回定期演奏会〉
交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」 1877年(ノーヴァク版第2稿)
2006年5月12日〈第109回定期演奏会〉
交響曲第7番 ホ長調 (ブライトコップ社ハース版)
2007年9月12日〈第120回定期演奏会〉
交響曲第5番 変ロ長調(ハース版)
2008年9月12日〈第128回定期演奏会〉
交響曲第1番 ハ短調 1865ー66年(リンツ版)
2009年10月16日〈第139回定期演奏会〉
交響曲第6番 イ長調
2010年10月7日〈第149回定期演奏会〉
交響曲第2番 ハ短調 1877年(ノーヴァク版第2稿)
2011年9月28日〈第159回定期演奏会〉
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」
  1878/80年(ノーヴァク版第2稿)
2012年9月28日〈第169回定期演奏会〉
交響曲第0番 ニ短調 1869年/1961年(ノーヴァク版)
2013年9月27日〈第179回定期演奏会〉
交響曲 第8番 ハ短調 1887年 (ノーヴァク版第1稿)
2014年9月19日〈第188回定期演奏会〉
交響曲第00番 
ヘ短調
2015年9月28日〈第196回定期演奏会〉
交響曲第9番 ニ短調 ノーヴァク版
(1951年)
 
 



(2015年9月 4日更新)


Check
大阪交響楽団(C)飯島隆

大阪交響楽団〈第196回定期演奏会〉

〈軌跡①〉児玉宏のブルックナーVol.11

●9月28日(月)19:00
ザ・シンフォニーホール

S席-6000円 A席-5000円 B席-3500円 
C席-2500円 オルガン席-2000円 
チケット発売中 Pコード 264-408

【指揮】児玉宏

【プログラム】
リスト:交響詩「オルフェウス」 
ワーグナー:ファウスト序曲
ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 ノーヴァク版(1951年)

【問い合わせ】
大阪交響楽団■072-226-5522

チケット情報はこちら