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18世紀に生まれたペルゴレージの傑作喜劇を中心に
オペラの魅力を伝える《バロックから古典派へ、
そして、その移行期に生まれた『奥様女中』》

 18世紀の作曲家、ジョヴァンニ・バチスタ・ペルゴレージによる喜劇オペラの傑作『奥様女中』が7月4日(土)、大阪のザ・フェニックスホールで上演される。この作品はもともとペルゴレージ自身のオペラの幕間劇(オペラの幕と幕の間に上演される喜劇風の作品)として書かれながら本編を凌ぐ人気を博し、後の喜劇オペラの発展に大きな影響を与えた作品だ。
 
  今回の上演は大阪音楽大学客員教授を務め、現在、欧米でも活躍を続けるメゾソプラノの重松みかの企画・演出によるもの。公演に先立って行われた記者会見では、イタリアの講習会で指導を行う中で、彼女自身が改めて作品の魅力に気づいたことなどが語られた。愛嬌たっぷりの女中セルピーナが、ご主人で金持ちの老人ウベルトを手玉にとって、まんまと奥方に収まってしまう、という他愛のない筋立てながら、この作品を中心に当時のオペラを眺めると、バロックから古典期へと移り変わる時代の、様々な唱法や様式の変遷を見ることができると言う。
 
 『奥様女中』は全編45分程度の小品。今年3月には重松演出で京都烏丸の町家で公演、好評を博したが、本格的なホール公演はザ・フェニックスホールが初めてとなる。当日は2部構成で、第1部では18世紀前半のスカルラッティからバッハ、ヘンデルを経てモーツァルトへ至るアリアを、現在活躍するベテラン、新進歌手の歌唱で紹介。そして第2部で『奥様女中』全編を上演する。
 
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ザ・フェニックスホールにて。關口康祐、重松みか、藤井理紗、片桐直樹の各氏。
 
 



(2015年6月11日更新)


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(写真上:上段左より時計回りに、竹内直紀・藤井理紗・片桐直樹・小泉文・關口康祐・
 重松みか・浅井順子

バロックから古典派へ、
そして、その移行期に生まれた『奥様女中』

●7月4日(土)16:30開演
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール

一般前売 ¥3,500 (一般当日 ¥4,000) 
学生前売 ¥2,500 (学生当日 ¥3,000)※学生券は限定数

【出演】
重松みか〔メゾソプラノ〕
浅井順子〔ソプラノ〕
竹内直紀〔テノール〕
小泉文〔ソプラノ〕

【奥様女中:配役】
セルピーナ:藤井理紗〔ソプラノ〕
ウベルト:片桐直樹〔バリトン〕
ヴェスポーネ:竹内直紀〔黙役〕

【ピアノ】關口康祐
【演出】重松みか

【プログラム】
スカルラッティ:“陽はすでにガンジス川から”“菫(すみれ)”ほか 
バッハ:「コーヒーカンタータ」より
    “おしゃべりはやめてお静かに”
ヘンデル:オペラ 「ジュリアス・シーザー」より
     “我が運命を嘆くでしょう” ほか
モーツァルト:オペラ「コジ ファン トゥッテ」より
       “私は黒髪の方を選ぶわ”
モーツァルト:オペラ「皇帝ティートの慈悲」より“私は行く”

ペルゴレージ:幕間劇「奥様女中」全幕*字幕付き

【問い合わせ】
STUDIO M's 090-9871-4961
ザ・フェニックスホール チケットセンター 
06-6363-7999 (平日10:00~17:00 / 土日祝 休業)