佐藤しのぶのクリスマスコンサート
その集大成となりそうな15年目の『The Gift！』
今年はプッチーニの『ラ・ボエーム』
今年、新演出による『夕鶴』で圧倒的な存在感を示した佐藤しのぶ。彼女が手がけるクリスマスコンサート『The Gift！』が12月4日(木）のサンケイホールブリーゼ公演で15周年を迎える。
「『母の日』が20年、『The Gift！』が15年という節目の年を迎えることができました。これまで聴いていただいたお客さまに感謝しています」。記者会見のために大阪を訪れた佐藤しのぶはそのように語った。2000年に彼女のリサイタルのかたちでスタートしたこのコンサートは、次第にオペラの楽しさを前面に打ち出したシリーズとして定着してゆく。『蝶々夫人』『フィガロの結婚』『夕鶴』『カルメン』など。この『The Gift！』で作品の魅力に触れた人も多いはずだ。
今年は前半にプッチーニの『ラ・ボエーム』を取り上げる。1830年代のパリを舞台にした群像劇だ。
「ラ・ボエームというのはボヘミアンのこと。貧しくとも自由な心を持った芸術家たちの物語です。彼らの生活を背景に、お針子のミミと詩人ロドルフォの悲しい恋が描かれます。このふたりが出会うのがクリスマス･イブの晩。クリスマスコンサートで、ぜひ一度取り上げてみたかった作品なのです」｡ダイジェストとは言え､全4幕､主要な場面はすべて演じる。登場人物の多さなど、さまざまな事情から取り上げることは不可能と考えていたが、15周年の記念として実現したという。
共演の西村悟（テノール）､町英和（バリトン）､三宅理恵（ソプラノ）らについて､佐藤は「若手の中で最高のキャストです。これからのオペラ界を支えていく彼らを紹介できることは大きな喜び」と語る。そして後半を彩るのは美しいクリスマス・ソングの数々。
「『ラ・ボエーム』で涙を流していただいたあとは、素敵なクリスマスの雰囲気をお楽しみください。今年は出演者が多いから、とてもゴージャスですよ（笑）」
『The Gift！』の集大成となりそうな今回のステージ。華やかな魅力がぎっしりと詰まった佐藤しのぶからの贈り物を受け取りたい。
佐藤しのぶ
クリスマスコンサート The Gift! Vol.15
●12月4日(木)15:30 サンケイホールブリーゼ
S席-9000円 A席-7500円
チケット発売中 Pコード 232-103
チケットぴあではSS席､B席の取り扱いなし｡
【予定曲目】
オペラ『ラ・ボエーム』より
きよしこの夜
アヴェ・マリア ほか
【問い合わせ】
ブリーゼチケットセンター■06-6341-8888
（2014年11月27日更新）
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