ホーム > NEWS > 世界の今井が注目の俊英たちと贈る三重奏 大阪、ザ・フェニックスホールで 弦楽トリオが奏でる『ゴルトベルク』
国際的に活躍するヴィオラ奏者今井信子が、11月21日(金)、ふたりの若手奏者とともに大阪のザ・フェニックスホールに登場。弦楽三重奏によるバッハのゴルトベルク変奏曲を演奏する。
同ホールの音楽アドバイザーも務める彼女が、今井信子presentsと銘打って紹介するのは、マイア・カベザ(ヴァイオリン)とガブリエル・カベザス(チェロ)。2013年のマルボロ音楽祭で今井が注目した、ともに1992年生まれの俊英である。演奏家の育成を目的として、アメリカ、バーモント州で行われているこの音楽祭で、2013年、彼らは今井とともに3週間にわたってゴルトベルク変奏曲に取り組み、ルドルフ・ゼルキン・ホールで演奏した。このことが今回の公演につながったという。
ゴルトベルク変奏曲の弦楽トリオ版は1985年に編曲者であるヴァイオリニストのドミトリー・シトコヴェツキーによって公開初演されている(ヴィオラ:ジェラール・コセ、チェロ:ミッシャ・マイスキー)。クラヴィーアの各音域を3本の弦楽器に振り分けた編曲は、その充実した内容と高度なアンサンブルの追求から
多くの奏者に迎えられて来た。その中で今井信子は初演者のひとり、ミッシャ・マイスキーの2度目の録音(2006)に、ヴァイオリンのジュリアン・ラクリンとともに参加。この作品の紹介に貢献した演奏家のひとりでもある。
新たなスタンダードとして弾き継がれつつある弦楽トリオ版ゴルトベルク変奏曲。今回は、その代表的な演奏家である今井のもと、若い奏者たちが熱く追い求める新鮮なバッハの演奏を楽しみたい。また当日は今井のヴィオラ・ソロによる「シャコンヌ」も。もちろん、こちらも聴き逃せない!
(2014年10月31日更新)
〈注目アーティストシリーズ 62〉
●11月21日(金)19:00
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
指定席-4000円
チケット発売中 Pコード 237-895
※学生はザ・フェニックスホールチケットセンターで
取り扱い(限定数)。
【プログラム】
J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
第2番ニ短調 BWV1004よりシャコンヌ(ヴィオラ・ソロ)
J・S・バッハ:D・シトコヴェツキー編(弦楽トリオ版)
ゴルトベルク変奏曲 BWV988
【ヴィオラ】今井信子
【ヴァイオリン】マイヤ・カベザ
【チェロ】ガブリエル・カベザス
【問い合わせ】