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全日本選抜のオールスター・オーケストラ
JVSOのニューイヤーコンサート
兵庫芸術文化センターで開催!

 イタリア語で名手を意味する「ヴィルトゥオーゾ」。その名の通り、日本全国のプロ・オーケストラからコンサートマスターや首席奏者を中心に編成した「ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ」(JVSO)。その兵庫公演「名手たちの交響楽団 ニューイヤーコンサート」が2014年1月4日(土)兵庫県立芸術文化センターで開催される。
 
 日本のオーケストラが、今、どれだけの音を創り出せるか、という可能性を求めて、作曲家・プロデューサーの三枝成彰と指揮者、大友直人が1991年に試演。翌年からは東京・名古屋・大阪で定期的に公演を重ね、特にザ・シンフォニーホールで行われる1月の大阪公演は毎年のクラシック公演のスタートとして、各方面からの注目を集めた。開催地を兵庫県に移して2度目となる今回は、ゲストに世界的に活躍するジョン・健・ヌッツォを迎え、黄金のテノールと夢のオーケストラの競演を届けるという。三枝成彰は次のように語る。
 「ザ・シンフォニーホールではこれまで20回公演したんですが、ついにオーケストラの音響が、ホールの空気容量を超えてしまったんです。音がぐしゃっと歪んでしまう。オーケストラの進化を聴いていただくならば、より大きなホールが必要だと思いました。昨年、兵庫県立芸術文化センターで演奏してみて、これならば大丈夫、という手応えを感じましたね。日本のオーケストラの水準はここまで来ました。その素晴らしさを、ぜひ、聴きに来てください!」



チケット好評発売中! チケット情報はこちら
ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ
「名手たちの交響楽団 ニューイヤーコンサート」兵庫公演

●2014年1月4日(土) 16:30
兵庫県立芸術文化センター  KOBELCO 大ホール

チケット発売中 Pコード 207-013
S席-6000円 A席-5000円

【プログラム】

モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲
プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」
ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
モーツァルト:歌劇「魔笛」より「なんと美しい絵姿」
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68 

【指揮】大友直人
【テノール】ジョン・健・ヌッツォ
※16:15より三枝成彰によるプレトークあり。
 
【問い合わせ】
芸術文化センターチケットオフィス■0798-68-0255

(2013年11月22日更新)


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2014年 JVSO兵庫公演はここを聴け!By三枝成彰

最高の響きで聴く者を魅了するJVSO。2014年の幕開けを飾る名曲の聴きどころを、プロデューサー、三枝成彰がお伝えします。

■モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲
これは定番ですが、傑作ゆえの定番と言えると思います。物語の始まりを予感させるスリル、胸の高鳴りがすべて詰まっています。

■プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」
第1幕で歌われる重要なアリアです。主人公の画家が女性の絵を描きながら、その清純さと官能性という2面性の調和を歌います。

■ヴェルディ:歌劇『リゴレット』より「女心の歌」
この歌はヴェネツィアのフェニーチェ劇場で、当時から大ヒットしました。初演翌日からゴンドラの船頭がみんな歌っていたという伝説があります。

■モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
■モーツァルト:歌劇「魔笛」より「なんと美しい絵姿」
「魔笛」の舞台はエジプトですが主人公の衣装は日本の「狩衣」(公家の普段着)。不思議な東洋趣味です。演奏には当時教会音楽にしか使われなかったトロンボーンが使われています。神秘的な物語として意図されているんですね。そんな雰囲気をお聴き取りください。

■マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
たいへん美しい作品です。でも舞台ではこの曲が流れてから程なく主人公は殺されてしまいます。シチリアを舞台にした残酷ゆえに美しい作品。映画『ゴッドファーザーPARTIII』で印象的に使われました。「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは田舎紳士というほどの意味です。

■プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」
プッチーニの遺作となったオペラから。中国を舞台にした作品で、荒川静香さん以来、フィギュアスケート放送のオープニングとしても使われています。ここでは何よりもジョン・健・ヌッツォの黄金のテノールを存分に堪能してください。

■ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
ブラームスはベートーヴェンを尊敬していました。だからロマン派全盛の時代にベートーヴェンのような交響曲を書こうとして21年も費やしたんです。完成度は非常に高く、ハンス・フォン・ビューローという指揮者はベートーヴェンの「第10交響曲」と呼んで絶賛しました。力強いフィナーレが、きっと心を熱くするはずです。