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時代を超えたドイツ音楽の「滔々たる音の流れ」。
ヘンリク・シェーファー、アントワン・タメスティを迎える日本センチュリー交響楽団の11月。

 11月21日(木)に行われる日本センチュリー交響楽団の第186回定期演奏会は、指揮にドイツのヘンリク・シェーファーを迎える。
シェーファーは1968年生まれ。ヴィオラ奏者としてスタートし、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団に史上最年少(23歳)で入団。演奏のかたわら指揮を学び、クラウディオ・アバドのアシスタント・コンダクターを経て本格的な指揮活動を開始した。日本のオーケストラとの交流も深く、2008年から12年までは広島交響楽団の首席客演指揮者も務めている。
 オープニングは歌劇『ゲノヴェーヴァ』序曲。同時代の作家ヘッベルらの作品を題材に、シューマンが書き上げた唯一のオペラ(他に未完の『海賊』がある)からの作品である。ドイツの深い森を感じさせるような重厚な響きが印象的だ。 
 続いて演奏されるのが、今年が没後50年に当たるパウル・ヒンデミットのヴィオラ協奏曲『白鳥を焼く男』。奇妙な題名は主題に引用されたドイツ民謡に由来するという。ソリストとして登場するアントワン・タメスティは1979年生まれ。現在トップクラスのヴィオリストであり、独奏
楽器としてのヴィオラの可能性を大きく拡大しつつあるひとりである。ヴィオラ独奏の機会はヴァイオリンなどと比較す定期演奏会2013_186_240.jpgとまだまだ少なく、今回は優れたヴィオリストでもあったヒンデミットの作品に名手の実演で接することの出来る貴重な機会と言えるかも知れない。
 そしてメインプログラムとなるのがシューマンの交響曲第3番『ライン』。1850年(初演は51年)、シューマンが実質最後に完成させた交響曲であり、雄大で生命力に満ちた響きが大河の流れを思わせる作品だ。
 19世紀、ロマン派の旗頭とも言えるシューマンの代表的作品と20世紀前半、ロマン派以後の音楽に大きな足跡を残したヒンデミット。その時代を超えた響きの中にドイツ音楽の伝統を感じ取れそうな演奏会だ。



第186回定期演奏会の… チケット情報はこちら
日本センチュリー交響楽団
〈第186回定期演奏会〉
「滔々たる音の流れ」-ドイツ音楽の魂が宿る響き-

●11月21日(木)19:00
ザ・シンフォニーホール

チケット発売中 
Pコード 186-558
A席-6000円 B席-4500円 C席-3000円 D席-1000円

【プログラム】
シューマン: 歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲 作品81
~ヒンデミット没後50年~
ヒンデミット: 白鳥を焼く男
シューマン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品97 「ライン」 

【指揮】ヘンリク・シェーファー
【ヴィオラ】アントワン・タメスティ

【問い合わせ】
日本センチュリー交響楽団■06-6868-0591
 
 

(2013年10月22日更新)


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【ロペス=コボスの“十八番”三題!】-情熱がたぎる-
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レスピーギ: リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
レスピーギ: 交響詩 「ローマの噴水」
ファリャ: バレエ音楽 「三角帽子」

【指揮】ヘスス・ロペス=コボス
【メゾ・ソプラノ】福原 寿美枝

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エルガー: チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「 ペトルーシュカ」(1947年版)
          ピアノ:永野 英樹

【指揮】沼尻 竜典(日本センチュリー交響楽団首席客演指揮者)
【チェロ】アリサ・ワイラースタイン

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【指揮】クリスティアン・アルミンク
【ピアノ】上原 彩子

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ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

【指揮】飯森 範親


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【飯森 範親首席指揮者就任記念演奏会】
2014年4月19日(土) 15:00 ザ・シンフォニーホール

ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98

【指揮】飯森 範親

これからの定期演奏会の…
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