ホーム > NEWS > 大阪フィル5月の定期は巨匠フェドセーエフ登場。 チャイコフスキーの隠れた傑作 交響曲『マンフレッド』ほかを
大阪フィルハーモニー交響楽団は5月23日(木)・24日(金)に行われる第468回定期演奏会に、ウラディミール・フェドセーエフ(写真上)を迎える。フェドセーエフは1932年生まれ。1974年からはモスクワ放送交響楽団(現「チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ」)の音楽監督、主席指揮者を務め、同楽団を国内有数の演奏団体に育てあげた現代ロシアを代表する指揮者のひとりである。大阪フィルへは1999年(9月18日「第331回定期演奏会」)以来、ひさびさの登場となる。
プログラム前半はハイドンの交響曲第91番を。1788年に書かれた小規模だが、ハイドン独特の暖かさと豊かな響きを湛えた作品だ。ハイドンの作曲技巧、とりわけ対位法的な書法が凝らされた作品として知られている。
そして後半に演奏されるのが、チャイコフスキーの交響曲『マンフレッド』。イギリス・ロマン派の詩人、バイロンの劇詩『マンフレッド』に題材を採った、チャイコフスキーの交響曲のうち唯一の標題を持った(そして番号を持たない)作品である。冒頭に響き渡るマンフレッドの動機が全体を支配し、アルプスの古城を舞台に知性を極めた人間であるマンフレッドと精霊、魔女などが織り成す神秘的な物語が描かれてゆく。後期の交響曲の影に隠れがちな作品ではあるが、その峻厳さを湛えたドラマティックな響きが、チャイコフスキーの交響曲の中にあって異彩を放っている。
実演の少ないこの作品が、ロシアを代表する巨匠の演奏で聴ける今回の定期演奏会。その真髄を存分に堪能したい。
大阪フィルハーモニー交響楽団
〈第468回定期演奏会〉
●5月23日(木)・24日(金)19:00
ザ・シンフォニーホール
チケット発売中 Pコード 186-753
A席-6000円 B席-5000円 C席-4000円
【指揮】ウラディーミル・フェドセーエフ
【プログラム】
ハイドン:交響曲 第91番 変ホ長調
チャイコフスキー:交響曲「マンフレッド」
【問い合わせ】
大阪フィル・チケットセンター■06-6656-4890
(2013年4月24日更新)
6月20日(木)/21日(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
7月23日(火)/24日(水)19:00 ザ・シンフォニーホール
9月19日(木)/20日(金) 19:00 ザ・シンフォニーホール
10月21日(月)/22日(火)19:00 ザ・シンフォニーホール