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ヴェルディ生誕200年。日本を代表する実力派を迎え、いずみホール・オペラ2013『シモン・ボッカネグラ』上演

 “コンサートホールで上演するオペラ”の可能性を追求する大阪、いずみホールの「いずみホール・オペラシリーズ」。今年は6月22日(土)にヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』を上演する。
 シモン・ボッカネグラとは14世紀のイタリアに実在した政治家の名前。オペラでは元海賊であり、平民派の代表としてジェノヴァの総督となったシモンを中心に、平民派と貴族派の対立、そしてヒロイン、アメーリアを取り巻く愛と陰謀が描かれてゆく。キャストはシモン・ボッカネグラに日本を代表する“ヴェルディ・バリトン”堀内康雄。アメーリアには関西を中心に幅広く活躍するソプラノ、尾崎比佐子。そしてシモンのかつての政敵でアメーリアの養父であるヤコポ・フィエスコに多彩な表現力に定評のある花月真を迎えるほか、松本薫平、青山貴、萩原寛明ら実力派が顔を揃える。
 制作発表には堀内康雄、尾崎比佐子、演出の粟國淳、プロデュース/指揮の河原忠之が出席。一昨年の『オルフェオとエウリディーチェ』ではピアノと指揮を務めた河原は「中規模ホールの特性を活かしたこのオペラシリーズで、今年生誕200年を迎えるヴェルディをやれないだろうか、と考えてこの『シモシモン260.jpgン・ボッカネグラ』という作品に光を当てました。ヴェルディは後期の『オテロ』や『ファルスタッフ』という作品で“劇と音楽の合一”という主題を完成させるのですが、この中期の作品である『シモン・ボッカネグラ』にはすでにそうした後期の作風の要素が見て取れます。そのような作風の変化や微妙な味わいを、このいずみホールの空間で、粟國 淳さんの舞台づくりと併せて表現してみたいと考えています」と抱負を語った。

(写真左より、河原忠之 、堀内康雄、尾崎比佐子、粟國淳  




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いずみホールオペラ2013ヴェルディ生誕200年-
「シモン・ボッカネグラ」 


 


6月22日(土)16:00
いずみホール
〔言語上演・字幕スーパー付〕 

S席-8000円  A席-7000円
B席-5000円 学生-4000円 Pコード:189-788
※チケットぴあでの取り扱いはS席のみ。
 
【作曲】G・ヴェルディ
【台本】F・ピアーヴェ
【改訂台本】A・ボーイト
【原作】A・グティエレス

【シモン・ボッカネグラ】堀内康雄
【ヤコポ・フィエスコ】花月真
【アメーリア・グリマルディ】尾崎比佐子
【ガブリエーレ・アドルノ】松本薫平
【パオロ・アルビアーニ】青山貴
【ピエトロ】萩原寛明

【照明】原中治美
【舞台監督】住田佳揚子
【演出】粟國淳
【プロデュース/指揮】河原忠之

【管弦楽】ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団
【合唱】ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団

【問い合わせ】 
いずみホールチケットセンター 06-6944-1188


 

(2013年3月13日更新)


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■いずみホール・オペラとは?

 1990年の開館以来、いずみホールでは、“コンサート会場で上演するオペラ”にこだわった試みを続けて来た。本格的な歌劇場の少ない日本では、オペラは、上演そのものが制約を受けることになるが、いずみホールでは、中規模ホールとしての特性を活かし、その空間、音響を演出に織り込むことによって、独自の舞台を作り上げて来た。
 特に近年、'08年、'10年の『ランスへの旅』(ロッシーニ)では、30人近い歌手たちが、舞台上にひしめく演出で、祝祭的な楽しさを表現。また'09年の『カーリュウ・リヴァー』(ブリテン)では原典である能『隅田川』との2本立てで、作品そのものの持つ独特の無常観を際立たせて見せるなど、実験的な取り組みも展開している。'11年の『オルフェオとエウリディーチェ』(グルック)ではオペラ伴奏の第一人者、河原忠之が、オーケストラ・パートの一部をピアノで表現。音数を絞り込み、純化した音楽の世界は、第9回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞を受賞するなど、高い評価を集めた。


『オルフェオとエウリディーチェ』(2011)より (C)樋川智昭


『オルフェオとエウリディーチェ』(2011)よりカーテンコール (C)樋川智昭