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1月の定期に尾高忠明を迎える大阪交響楽団。
イギリス音楽の粋を集めて贈る『大英帝国の香りⅡ』

 1月31日(木)に行われる大阪交響楽団の定期演奏会 は、『大英帝国の香りⅡ』と題し指揮に尾高忠明を迎え る。
 オープニングはフレデリック・ディーリアス(1862~1934)の『楽園への道』。ディーリアス 自身のオペラ、『村のロメオとジュリエット』の間奏曲であり、その美しさからしばしば単独で演奏される機会の多い作品である。本国イギリスで高い評価と人気を誇り、また日本においても熱心なファンを獲得しているディーリアスの、繊細な魅力に溢れた作品のひとつ。続いてチェロの横坂源を迎えて演奏されるのが、エドワード・エルガー(1857~1934)のチェロ協奏曲 ホ短調。高貴な曲想の中に悲嘆の感情を忍ばせた独特の響きが、イギリスの音楽ならではの感触を伝えてくれる。1986年生まれ、2010年ミュンヘン国際コンクールで第2位を受賞するなど、将来を嘱望される若手チェリストである、横坂の表現力に注目したい作品だ。
 Paper240.jpgそしてメインプログラムは20世紀イギリスの代表的な作曲家にして、伝統の継承者とも言うべきウィリアム・ウォルトン(1902~83)の、交響曲第1番 変ロ短調。闘争から希望への道のりを、気品と、そして悠揚迫らざる風格を以って描き出した作品であり、その雄渾な叙情性はまさに比類がない。
 「英国の音楽は、日本ではまだそれほど知られていない」とは「シェフからのメッセージ」(大阪交響楽団HP)における尾高忠明の言葉。その知られざる鉱脈には、20世紀だけでもV.ウィリアムズ、ホルスト、ブリテンなど、まだまだ多くの優れた作曲家たちがひしめいている。そのエッセンスを掬い上げてみせた今回の定期演奏会。ぜひシリーズ化され、さらに広く深く、イギリス音楽の魅力が紹介されることを期待したい。 




(2012年12月27日更新)


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■尾高忠明(指揮) (c) Martin Richardson       ■横坂源(チェロ)

大阪交響楽団

〈第172回定期演奏会〉

●2013年1月31日(木)19:00
ザ・シンフォニーホール

チケット発売中 Pコード 181-995
A席-5000円 B席-3000円 C席-2000円
「青少年学生券(当日引換・大阪交響楽団でのみ取り扱い)¥1,000
 
【指揮】尾高忠明
【チェロ】横坂源

【プログラム】
ディーリアス:楽園への道
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調
ウォルトン:交響曲 第1番 変ロ短調

【問い合わせ】大阪交響楽団■072-226-5522