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沖縄が舞台の映画とその音楽の魅力を語る、
ザ・フェニックスホールのレクチャーコンサート
「柿沼敏江と聴く『ナビィの恋』」

 映画と音楽の関係を、研究者による興味深い解説と名手たちの生演奏によって解き明かしてゆき、最後には映画も1本、まるごと楽しんでしまおうというユニークなコンサートが、大阪のザ・フェニックスホールで回を重ねている。これは同ホールの音楽アドバイザーで大阪大学教授を務める伊東信宏氏が企画・構成を手がけるレクチャーコンサートシリーズ「映画は音楽に嫉妬する」。Vol.3となる7月16日(月)は「柿沼敏江と聴く『ナビィの恋』」だ。
 『ナビィの恋』は中江裕司監督の1999年作品。沖縄の粟国島を舞台に、突然、島に戻った60年前の恋人との愛を貫くナビィおばあの姿を、孫の奈々子の目を通して描いた作品だ。この幸福感と切なさと、おおらかなユーモアに溢れた物語に鮮やかなリアリティを与えているのが、全編に散りばめられた音楽。嘉手苅林昌や登川誠仁らの歌と演奏による沖縄民謡の数々が、登場人物の心情に寄り添うように味わい深く、また時に軽快に用いられ、そこにアイルランド音楽が違和感無く溶け込む。そしてオープニングとエンディングに印象的に流れるマイケル・ナイマンのピアノ曲…。   
 今回講師を務める柿沼敏江氏は、アメリカ音楽を中心に、現代音楽とそのルーツに迫る研究で知られる気鋭の音楽学者。ミクスチャー感覚溢れる『ナビィの恋』の音楽の魅力を、分りやすく解き明かしてくれるに違いない。演奏は大森ヒデノリ(フィドル)、丸谷晶子(ソプラノ)、松坂健(イーリアン・パイプスほか)、岡崎泰正(ギター)。ここに映画にも出演した大城美佐子が三線で加わり、沖縄民謡とアイルランド音楽の豊かな世界を聴かせてくれる。
 コンサート終了後には映画『ナビィの恋』を全編上映。初めて観る人も、すでに観たことのある人も、ひと味違った感動が味わえます。

ナビイの恋1.jpg



「ナビィの恋」
監督:中江裕司 1999年 日本 92分
出演:西田尚美、村上淳、平良とみ、大城美佐子
(C)1999オフィス・シロウズ/バンダイビジュアル




チケット好評発売中! チケット情報はこちら

 ■柿沼敏江と聴く「ナビィの恋」
〈レクチャーコンサートシリーズ22 「映画は音楽に嫉妬する vol.3」〉

チケット発売中 Pコード 164-463
指定席-3000円
■7月16日(月・祝)15:00
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール

【曲目】
アイルランド民謡/ロンドンデリーの歌
アイルランド民謡/ケルティック・リール
沖縄民謡「十九の春」
沖縄民謡「月ぬ美(かい)しゃ」ほか

【問い合わせ】 ザ・フェニックスホールチケットセンター■06-6363-7999
          (平日10時~17時)

(2012年5月10日更新)


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      ■柿沼敏江と聴く『ナビィの恋』

             柿沼敏江(講師)/京都市立芸術大学音楽学部教授


        大森ヒデノリ(フィドル)             丸谷晶子(ソプラノ)


    松坂健(イーリアン・パイプスほか)          岡崎泰正(ギター)


                      大城美佐子(三線)