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数多くの成果を残していよいよ完結。いずみホールの
「バッハオルガン連続演奏会Vol.10 オルガンを超えるオルガン音楽」

  2007年から始まったいずみホールの「バッハオルガン連続演奏会」が、3月15日の「Vol.10 オルガンを超えるオルガン音楽」で最終回を迎える。
 バッハ研究の国際的機関である「バッハ・アルヒーフ・ライプツィヒ」のクリストフ・ヴォルフと、いずみホール音楽ディレクターの礒山雅(写真・左)が芸術監督を務め、足掛け4年に渡って最新の研究成果に基づくバッハを聴かせてくれたこのシリーズ。世界的なオルガニストたちの演奏や、礒山氏による親しみやすい解説など、語るべきことは多いが、何よりも日頃、私たちが決して親しんでいるとは言えない、パイプオルガンという楽器の魅力を多くの聴衆に伝え、観客の動員につなげたことは素晴らしい成果であると言えるだろう。
  シリーズを締めくくるのはミラノ、聖シンプリチアーノ大聖堂のオルガニスト、ロレンツォ・ギエルミ。室内楽の演奏家でもあり古楽音楽学校「バーゼル・スコラ・カントールム」の教授でもあるギエルミは2009年、8月の出演以来、多くの再演を望む声が寄せられたオルガニストだ。礒山雅テキスト.jpg
 今回ギエルミ教授が準備するプログラムは、オルガンから発展したバッハの音楽性が、歌曲や室内楽、管弦楽へと展開し、再びオルガン曲へと結実してゆく創作の流れを明らかにするもの。そこにはコンチェルトやカンタータ楽章の編曲、無伴奏ヴァイオリンのオルガン化など魅力的なバッハ音楽の真髄が散りばめられている。最終回とは言え、この1回だけでも十分に価値のある演奏会と言えるだろう。
 バッハの誕生日である3月21日を間近に控え、好評のうちに完結する「バッハオルガン連続演奏会」。ぜひ、足を運んでほしい。




好評発売中! チケット情報はこちら

 

バッハ・オルガン作品連続演奏会 Vol.10

●3月15日(木)19:00
いずみホール

チケット発売中 Pコード 154-752
一般-4000円(指定)

【パイプオルガン】ロレンツォ・ギエルミ
【お話】礒山雅

【プログラム】
プレリュードとフーガ ニ短調 BWV539
トリオ・ソナタ 第3番 ニ短調 BWV527
協奏曲 ニ短調 BWV596
《シュープラー・コラール集》
「目覚めよ、とわれらに声が呼びかける」BWV 645
「私はどこに逃れゆくべきか」BWV 646
「ただ神の御旨に従う者は」BWV 647
「私の魂は主をあがめ」BWV 648
「ああ、私たちのもとに留まってください、主イエス・キリストよ」BWV 649
「イエスよ、 あなたはいま御空より下り」BWV 650
プレリュードとフーガ イ短調 BWV543

【問い合わせ】いずみホールチケットセンター■06-6944-1188

(2012年1月27日更新)


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ロレンツォ・ギエルミ(パイプオルガン)