ホーム > NEWS > ゲルハルト・ボッセに替わり、大植英次登場。 古典派とロマン派の王道を往く堂々の交響曲を
1月26日、27日に行なわれる大阪フィルの定期演奏会は、音楽監督、大植英次を迎える。
アナウンスされていたゲルハルト・ボッセが健康上の理由から降板となったことは残念だが、ボッセの年齢を考えればここは、むしろ1日も早い回復を祈るべきかも知れない。しかしピンチヒッターは大植英次。プログラムを一部変更しての登場だが、次回2月の定期はすでにチケットの完売が間近であり、残り少ない大植&大フィルのステージがここで急遽実現したことはファンにとって喜ばしいことでもあるだろう。
前半はハイドンの交響曲第92番ト長調「オックスフォード」。軽快でおおらかな曲想の中に、ハイドン特有の素朴さと洗練が同居した作品で、特に後半生、イギリスと縁が深かったハイドンの魅力の一端を伝えている。そして後半は当初予定されていたメンデルスゾーンの交響曲第3番 イ短調「スコットランド」に代わり、ベートーヴェンの交響曲第3番 変ホ長調「英雄」を。ベートーヴェンが交響曲の概念を一変させた、もはや問答無用の名曲である。大植&大フィルの作り出す雄大な風景を心ゆくまで楽しみたい。
大阪フィルハーモニー交響楽団
〈第454回定期演奏会〉
●2012年1月26日(木)・27日(金)19:00
ザ・シンフォニーホール
【指揮】大植英次
【プログラム】
ハイドン:交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」
【問い合わせ】大阪フィル・チケットセンター■06-6656-4890
(2012年1月13日更新)