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ホーム > NEWS > W主演を務めた清原果耶と藤井道人監督が 大阪・なんばで行われた 公開直前先行上映会の舞台挨拶に登壇! 『青春18×2 君へと続く道』大阪舞台挨拶レポート


W主演を務めた清原果耶と藤井道人監督が
大阪・なんばで行われた
公開直前先行上映会の舞台挨拶に登壇!
『青春18×2 君へと続く道』大阪舞台挨拶レポート

『余命10年』の藤井道人が監督を務め、台湾はもちろん世界を席巻しているスター俳優、シュー・グァンハンと若手屈指の実力を有する清原果耶がW主演した、日台合作の恋物語『青春18×2 君へと続く道』が、5月3日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。ジミー・ライのエッセイ『青春18×2 日本慢車流浪記』を基に、カラオケ店でアルバイトをする台湾の高校生ジミーとバックパッカーの日本人女性アミのひと夏の恋を描く。

W主演のふたりのほか、ジョセフ・チャン、道枝駿佑、黒木華らがキャストに名を連ね、ひと足先に公開された台湾で大ヒットを記録している話題作だ。そんな本作の公開に先立ち、4月26日(木)、TOHOシネマズなんばで先行上映会が行われ、バックパッカーの日本人女性アミを演じた清原果耶と藤井道人監督が上映後に登壇し、舞台挨拶を行った。

ふたりが登場し、清原が「いかがでしたか?」と観客に問いかけると大きな拍手が。続けて、「私は大阪出身なので、大阪の皆さんにこの作品をお届けできたことが嬉しいです」と挨拶。監督は「清原さんとは15歳の時から作品を作らせてもらって、今回は今までで一番と言っていいぐらい素晴らしい清原さんが撮れたと思っています。そんな清原さんと一緒に大阪に来られて光栄です」と魅力的な清原が撮れたことを自負し、舞台挨拶は始まった。

大阪・なんばでの舞台挨拶について清原は、「「なんば」という響きを聞くだけで大阪に帰ってきたなと思う。控室にりくろーおじさんのチーズケーキやたこ焼きをご用意していただいて。帰ってきたなと思いながら美味しく頂きました」と笑顔を見せ、大阪に帰ってくると「落ち着く半分緊張半分。地元だけにちゃんとしなきゃと思う」と苦笑いしていた。

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「『最後まで行く』という映画で岡田准一さんと綾野剛さんと一緒に来て以来の大阪」という監督。MCが、道頓堀で船に乗って登場したことに触れると「僕の黒歴史のひとつ。二度とやりたくない。絶対に俺だけいらなかったと思ってます(笑)」と苦笑いで振り返っていた。

出演者のひとりである、大阪出身の道枝駿佑について監督は「テレビで見た印象とこれだけ変わらない青年って珍しい。嘘偽りがない」と称え、「現場でも子犬のように可愛い。悪いところを見つけようと頑張ったけど、無理でした。すごく素敵な青年だった」と称賛していた。

本作の脚本も手掛けた監督は、「どんな人たちに出会ってきたのか。自分の人生を反芻するような思いで脚本を書いた」と明かし、「忘れていることも多くて。いろんなことを思い出しながら、もらった言葉を脚本に入れています」と振り返り、「ジミーが母親に「なんで起こしてくれなかったんだよ!」と言っているのは僕ですね(笑)」と明かしていた。

そんな本作を初めて観た時に涙が止まらなかったという清原は、「私が出てないシーンを初めて見たので、アミとして悲しくて切なくて。すごく大事にしてもらってたんだなと思って泣いてしまいました」と振り返り、特に、初めて見た36歳のジミーの旅については「言葉にできない感情ばかり」と前置きし、「アミとジミーが過ごした日々が、まぎれもなく彼らの青春であり初恋だったんだと感じて嬉しかった」と感無量の面持ちで語っていた。

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本作で3度目のタッグとなった清原について監督は「『デイアンドナイト』という映画のオーディションで出会った」と振り返り、「少女から大人になっていく過程をずっと見ていて。親戚のおじちゃんのような感覚」だと明かし、「彼女は僕が想像したことを必ず超えてきてくれる。映画人としての信頼があって、この役を預けられるという感覚がある」と語ったうえで、「山田洋次監督と倍賞千恵子さんのように60年後までご一緒するかもしれない(笑)」と言うと場内からは温かい拍手が。

台湾での撮影について清原は「台南の街並みがすごく好き」と言い、「アミと同じ気持ちになって旅をすることができた」と振り返っていた。監督は、「(言葉の壁もあって)難しいだろうなと思ってたら逆だった」と言い、「言葉が通じ合わないからこそ、チームとして何がベストなのかをみんながみんな目を見て、みんなで言葉を解釈するいいコミュニケーションの中で撮影できたので、初心に戻れた気がした」と振り返っていた。

台湾でのオフの過ごし方について聞かれ、清原が「散歩をしたり。スタッフさんたちと夜市に行きました」と笑顔で語ると、監督は「僕はその時は『最後まで行く』のキャンペーンで日本に来ていて、その写真を見ました(笑)」と悔しそうにコメント。清原は「皆で楽しんでいる写真を監督に送りました(笑)」と笑顔で返していた。

そんな本作を経験して監督は「海を越えたらまた新しい仲間がいて、新しい発見があることに気づいた」と言い、「自分の人生において大きな経験になった」と振り返り、清原も「言葉や感情をより大事にすべきだと感じた。大人になるにつれて我慢しなきゃいけないことがどうしても増えてくる。そんな中でも、軸として大事なものを持っておくべきだとアミちゃんを演じたから思える。役や作品との一期一会に感謝し続けてこれからも作品作りに丁寧に励みたい」とこの作品の経験を今後に活かしたいと意欲を語った。

最後に、監督が「この映画が皆さんの日常を豊かにするものになれば嬉しいです。皆さんの応援が大きければ大きいほどたくさんの人に伝わると信じています」、清原が「短い時間でしたが、私たちの大切な思い出を聞いていただけて嬉しかったです。本当に宝物のような映画になりました。スタッフ・キャストが一丸となって魂をかけて作った作品です。たくさんの方に届けばいいと思いつつも、皆さんの中で大事に温めてもらえたらそれだけで嬉しいなと思います」と言うと声をつまらせ、目に涙を浮かべながら語ると客席からは温かな拍手が起き、「本当に大切な作品になったので皆さんにとっても大切なものになるように願っています」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2024年4月25日更新)


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(C) 2024「青春 18×2」Film Partners

『青春18×2 君へと続く道』

▼5月3日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開
出演:シュー・グァンハン 清原果耶
ジョセフ・チャン 道枝駿佑 黒木華 松重豊 黒木瞳
監督:藤井道人
原作:ジミー・ライ「青春 18×2 日本慢車流浪記」
エグゼクティブプロデューサー:チャン・チェン
主題歌:Mr.Children「記憶の旅人」(TOY'S FACTORY)

【公式サイト】
https://happinet-phantom.com/seishun18x2/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/306962/index.html