関西出身のキャスト陣が贈る笑って泣ける
家族映画が大ヒット！中条あやみ、駿河太郎らが
尼崎で大ヒット御礼舞台挨拶に登壇！
『あまろっく』大ヒット御礼尼崎舞台挨拶レポート

江口のりこ、中条あやみをW主演に迎えた家族コメディ『あまろっく』が、MOVIXあまがさきほか全国にて上映中。尼ロックと呼ばれる閘門で守られた尼崎市を舞台に、リストラで帰郷した娘、人生を楽しむ父親と若い再婚相手の共同生活を描く。

W主演のふたりをはじめ、笑福亭鶴瓶、松尾諭、中村ゆり、中林大樹、駿河太郎、高畑淳子ら関西出身のキャストが名を連ねている。そんな本作の大ヒットを記念し、4月26日(金)、舞台となった尼崎市のMOVIXあまがさきで、リストラで帰郷した娘・優子の父の再婚相手である近松早希に扮した中条あやみ、優子の幼なじみ・鮎川太一を演じた駿河太郎、そして中村和宏監督が上映後に舞台挨拶を行った。

まずは、先4月12日、兵庫県先行公開の日に亡くなられた佐川満男さんについてMCが触れると、監督が「その日は僕たちも聞いてなかった」としたうえで、「ご本人には3月の試写会で観ていただいた。現場ではすごくいい雰囲気を作っていただいた」と振り返り、「この世界に入って、初めての助監督を務めた作品で佐川さんにめっちゃ怒られまして」と思い出に触れ、「今回も最初から佐川さんにあて書きしていたら、「カムカムエヴリバディ」で芝居は辞めたと断られたんです。粘って粘ったら出てくださった。めちゃくちゃいいお芝居をしていただいた」と佐川さんへの思いを語っていた。

兵庫県先行公開を経て日本中で大ヒットを記録している本作。監督が「おかげ様でありがとうございます」と感謝を述べると客席からは拍手が。「先行上映で尼崎と兵庫県で火をつけていただいたので、何カ月経っても尼崎の火は消えないでいてほしい」と観客にお願い。

今日が撮影以来の再会だという中条と駿河。共演シーンは一瞬だが、駿河は「尼崎の駅前で撮影している時に遊びに来てくれた時はたくさん話していた」と明かした。そして、鶴瓶が「この映画は中条の代表作になった」と称賛していることがMCから明かされると、駿河は「そんなこと言ってたん？あの人」と父親である鶴瓶にツッコミを入れ、場内からは笑い声が。

そんな風に言いながらも駿河は「近松家の3人の芝居がめちゃくちゃ良かった」と称賛し、「うちの親父が画面に映ってきたら腹立つんやけど。あの嘘くさい笑顔ね」とけなしながらも「憎めないあの感じが竜太郎っぽい」と認めると、場内からは笑い声が起きていた。

それを受けて中条は「師匠とご一緒させていただいて楽しかった」と振り返り、「クランクイン直後に、師匠とイチャイチャしてる設定やった。どうしようかと思って、スマホケースに師匠の写真を貼って、この人が私の旦那さんやと言い聞かせていた」と明かし、「実はずっと師匠がスマホケースにいました」と笑顔で語った。

ここで中条が「お父さん(鶴瓶さん)に対して私が奥の手使ったじゃないですか。息子さんがどういう気持ちで見てらっしゃったのか気になるんです」と駿河に質問すると、「映画の中のこととして観てるので、別に自分の親父が襲われてるとは思わなかった」と笑わせ、「ただ、60代以上のお父様方に夢を与えたかもしれない」と言うと大きな拍手が。中条は「撮影前から師匠がいろんなところで言いふらしてて。「この子とそういうシーンがあるんや」と言いまくっていた」と暴露する場面も。

そして、本作での役作りについて聞かれると駿河は「監督からは優子のことを好きでいてくれと言われた」と明かし、「僕からはあからさまな態度はとらない方がいいんじゃないですかと提案しました」と裏話を披露すると、中条は「それがめっちゃ甘酸っぱくて良かった」と称賛。駿河は「あれ、どういう意味やったん？と観た人に思ってもらえたら」と真意を明かしていた。

また、「泣ける、笑える」という口コミが広がっていることについて監督は、「いろんな人生があるけど、この映画を観て家族もちょっといいかもねと思ってもらえたら嬉しい」と語り、駿河は「この映画のいいところはイケメンが出てこないところ」と言うと客席からは笑い声が。「それでも、口コミでこれだけ入っていただけてる。それがこの映画のすごいところだし、すごく嬉しい。よくよく考えたら誰一人イケメンがいない」と重ねて言うと場内からは大きな拍手が。

最後に、中条が「私自身にとっても愛おしくて大好きな作品になりました。人と人との繋がりを大切にする、いい映画になっています。これからのGWに2回でも3回でも観ていただけると嬉しいです。佐川さんはじめ、皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2024年4月26日更新）