主演の佐々木蔵之介と青山貴洋監督が
大阪での舞台挨拶に登壇！
『映画 マイホームヒーロー』
公開記念舞台挨拶 in 大阪レポート

TVドラマ化された原作・山川直輝＆漫画・朝基まさしによる大ヒットコミックを青山貴洋監督が劇場映画化した『マイホームヒーロー』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中。ドラマの7年後を舞台に、娘の恋人を殺した父と警官になった長女、半グレ組織が睨みあう様を描く。

主演は佐々木蔵之介が勤め、齋藤飛鳥、高橋恭平、津田健次郎、宮世琉弥、木村多江らが共演し、ドラマから続投のキャストはもちろん、映画からの個性豊かな新キャラも多数登場し、一段とパワーアップした話題作だ。そんな本作の公開を記念し、3月16日(土)、大阪ステーションシティシネマで、佐々木蔵之介と青山貴洋監督が登壇し、上映後に舞台挨拶を行った。

ふたりが登壇すると、観客からは大きな歓声が。佐々木は「さっきまで血ぃ流してた鳥栖哲雄役の佐々木蔵之介です(笑)。今日は鑑賞後の舞台挨拶で何をしゃべってもいいということで、いっぱい裏話をしゃべろうと思います」と挨拶し会場は笑いに包まれた。

公開から1週間ほど経っての舞台挨拶となったが、周囲から多くの感想や反響が届いているよう。佐々木は「僕は、クライム・サスペンスだと思って撮っていたんですが、「最後の朝日のシーンで劇場内がしくしく泣いている様子につられて泣いてしまった」という友人の感想を聞いて、この作品は劇場で共有しながら観る作品なんだな、と思いました」と感無量な様子。

本作では初めてとなる、関西での舞台挨拶。大阪について聞かれると、京都出身の佐々木は「大阪にはよく来てますし、先ほど、FMCOCOLOに生出演したので"ナンモリ(南森町)"に行ってました」と言い、「関西のお客様の面白がり方は全く違う。反応がすごい。それに物販の売れ行きがいい」と持ち上げた。

また、佐々木蔵之介と言えば出演作も多く、今まで演じた役柄も幅広いが、今回は愛する家族を守るために半グレ犯罪組織と戦う、元々はどこにでもいる普通のお父さんという役どころ。役作りや演技を間近で見た青山監督は「いい意味でめちゃくちゃ普通のお父さんをやってくれました。奥底にピンチを切り抜けようという気持ちがあるのに普通に見える」と佐々木の演技を称賛。

それを受けて佐々木は「2年半サラリーマンをやってましたのでね...。ネクタイの結び目の大きさや長さが気になるんです。サラリーマンの経験があったからこそ、普通のお父さんだけど、一方で推理小説オタク。こっちがあるからこそ普通が作れる」と役柄について語った。

撮影時のエピソードについて、佐々木は「静岡の御前崎で撮影したクライマックスの朝日が昇る海辺のシーン。朝日が昇りきるまでの短い時間で撮影しなければならなかったことを、今朝ホテルを出発する時に朝日を見て思い出していました。父と娘がある結末にかける思いを、観てくださったお客様が共感してくださったらすごく嬉しい」と語り、さらに「木村多江さんがカメラに映っていない時もずっとお芝居をしてくれていたので、こちらも芝居ができた」と感謝の思いを語ると、監督も「あの瞬間、家族の形をしっかり見た気がした」としみじみとコメント。

そして、佐々木の希望で、観客とのQ＆Aの流れに。「演技で一番大変だったこと」を聞かれると、佐々木は「家族と海辺で花火をするシーン、海辺がめちゃくちゃ寒かったし目に砂が入って痛かった。寒くて、撮影の合間に近くの旅館で血だらけのメイクをしたままお風呂に入って温まったが、事件だと思われてそう(笑)」と語り、「大阪だとついつい色々話してしまう。何言っても怒られなさそう」と笑った。

最後に、佐々木が「クライム・サスペンスかと思ったら、実は家族の深い愛を描いている映画になっています。ぜひ、全お父さんに観てほしいし、全娘にも観てほしいし、ご夫婦でも観ていただきたい。自分の大切な方と観ていただきたいと思います。皆さんがマイホームヒーローなので、ぜひこの映画を愛される映画にしてやってください」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

（2024年3月18日更新）