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ホーム > NEWS > 豊中名誉市民である山田洋次監督が 大阪・豊中で舞台挨拶に登壇! 吉永小百合&大泉洋共演作 『こんにちは、母さん』豊中舞台挨拶レポート

豊中名誉市民である山田洋次監督が
大阪・豊中で舞台挨拶に登壇!
吉永小百合&大泉洋共演作
『こんにちは、母さん』豊中舞台挨拶レポート

山田洋次監督90本目の最新作で、吉永小百合を主演に迎えた『こんにちは、母さん』が、9月1日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国で公開される。日本を代表する劇作家であり、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の同名人気戯曲を原作に、東京の下町で暮らす母と息子の姿を通して親子の絆を描く。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」での好演が記憶に新しい大泉洋や、『キネマの神様』に続き二度目の山田組参加となる永野芽郁をはじめ、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌ら豪華俳優陣が集結した。そんな本作の公開を前に、8月24日(木)、豊中市立文化芸術センターで、豊中名誉市民である山田洋次監督と、1988年の『ダウンタウンヒーローズ』以降、多くの山田洋次監督作に出演してきた北山雅康が上映後に登壇し、舞台挨拶を行った。

満員の観客からの万感の拍手で迎えられると、山田監督は「危険な暑さの中、よくこの映画を観に来てくださいました」と感無量の面持ちで挨拶。本作が監督の90作目であることをMCから紹介されると「数が多いことは決して自慢じゃありませんから」と言い、「巨匠と言われるような人はそんなにたくさん作るもんじゃありません」と謙遜していた。

まずは、吉永小百合演じる主人公の息子を演じた大泉洋について聞かれると「主演のできるスターとして力のある大した役者だと思っていた」そうで、「数少ないスターのひとり」と称賛。「(大泉くんは)いるだけで明るくなる」と言い、「明るくならない俳優もたくさんいますから(笑)」と付け加えて笑わせた。「母親と息子の物語で、吉永小百合さんの息子が決まらないとこの映画は成り立たない」と考え、かなり早い段階から「吉永さんの息子をやるなら大泉洋」だと思っていたそう。

また、本作が初タッグとなった宮藤官九郎については「彼は喜劇の監督としても一流。現場でもとても真面目で、誠実に僕の注文をよく聞いて演じてくれて、とても好感を持った」と称賛していた。YOUについては「変幻自在な役者さんでいろんな注文をつけてもどんどんこなしてくれる」と言い、撮影中、是枝裕和監督がセットに来た際に山田監督が「YOUさんていい役者だね」と言うと、是枝監督は「彼女は監督が自分に何を要求してるか理解している役者だから仕事をしていて楽しい」と言っていたと明かした。

本作で共演した北村も「YOUさんはムードメーカーですよね。YOUさんがいると和やかになる」と称賛。すると監督が「(北村くんは)大阪に来ると関西なまりになる」とつっこむ場面も。

そんな北村に共演者について尋ねると、「吉永さんはやっぱり違う」ときっぱり。「普段からぴりっとしたオーラが出てらっしゃって」と思い返し、笑顔で話していた。そして、山田監督に吉永の魅力を尋ねると「とにかく人間として品が良い。人間性そのものが真面目で、すごく勉強家で知的な人でもある」と、監督ならではの言葉で褒めたたえていた。

さらに、北村が「いつも山田監督の現場は1週間ぐらいが多いので、もう少し長い間いさせてもらいたい」と懇願すると、場内からは大きな拍手が。また、MCから監督に「是非次作では豊中市でロケを」と懇願されると大きな拍手が沸き起こり、監督は「私、生まれも育ちも豊中市ですからね。ご存知の方も多いと思いますが、僕の生まれた家が今でもちゃんと残ってるんです。あの家をちゃんと映すようなロケーションができたらいいなと思っています」と希望を語るとこの日一番の拍手が。

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最後に監督が「『こんにちは、母さん』劇場に足を運んでいただけますよう、よろしくお願いいたします」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文/華崎陽子




(2023年8月24日更新)


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(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

『こんにちは、母さん』

▼9月1日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国で公開
出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁ほか
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:永井愛

【公式サイト】
https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/258531/index.html