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ホーム > NEWS > 中村梅雀、柄本佑、安藤サクラの来場も! 時代劇の撮影所を有する京都ならではの 世界中の「時代劇」と京都の“今”が出会う映画祭 《第14回京都ヒストリカ国際映画祭》会見レポート

中村梅雀、柄本佑、安藤サクラの来場も!
時代劇の撮影所を有する京都ならではの
世界中の「時代劇」と京都の“今”が出会う映画祭
《第14回京都ヒストリカ国際映画祭》会見レポート

第一次大戦以前の時代を描いた作品にフューチャーした、時代劇の撮影所を有する京都ならではの映画祭《第14回京都ヒストリカ国際映画祭》が、2022年10月29日(土)~11月6日(日)に京都文化博物館とオンラインで開催される。それに先立ち、10月4日(火)に行われた会見で上映作品やゲストが発表された。

まず《ヒストリカ・スペシャル》として、「二人の名匠。井上昭監督と小泉堯史監督特集」と題し、若き日に日本のジャン=リュック・ゴダールと評せられた井上昭監督の遺作となった『殺すな』までの傑作群を特集。11月6日(日)には『殺すな』の上映に合わせて、中村梅雀、柄本佑、安藤サクラの来場が発表された。さらに、黒澤明最後の直弟子・小泉堯史監督の畢生の渾身作『峠 最後のサムライ』がクロージング上映される。小泉堯史監督も来場予定とのこと。

続いて《ヒストリカ・ワールド》では、世界の新作歴史映画の中から圧倒的なパワーを持つ作品を厳選し、ヒストリカでしか観ることのできない最新歴史映画4作品をプレミア上映。ポール・ヴァーホーベン監督によるスキャンダラスな尼僧ドラマ『ベネデッタ』、そして『LETO レト』、『インフル病みのペトロフ家』などで世界的に注目を集めるキリル・セレブレンニコフ監督最新作で、濃霧のサンクトペテルブルクで同性愛の夫・チャイコフスキーとの愛に苦しむ妻を描く『チャイコフスキーの妻』などを上映。『ベネデッタ』を除く3作品は、シアター上映に加えてオンラインでも上映される。全作品が日本初上映となる。

《ヒストリカ・フォーカス》では、「Beyond Reality 空想時代劇の系譜」と題し、空想時代劇を上映。木村拓哉主演、三池崇史監督作『無限の住人』、妻夫木聡主演、塩田明彦監督作『どろろ』などが上映される。《ヒストリカ・フォーカス》でも、三池崇史監督、塩田明彦監督をはじめゲストの来場が予定されている。

さらに、世界の映画祭とのネットワークにより、ヴェネチア・ビエンナーレの映画部門による人材育成プロジェクト《ビエンナーレ・カレッジ・シネマ》、修復された名作映画の上映で知られる《ボローニャ復元映画祭》と連携。1967年に製作された、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作『アポロンの地獄』を《ボローニャ復元映画祭》との連携で上映。また、「ビエンナーレ・カレッジ・プロジェクト」との提携企画により2021年公開作『隠れ家』を日本で初プレミア上映する。

アクションや人間ドラマ、SF、ファンタジーなど様々なジャンルがある、時代劇の奥深いポテンシャルを、この機会にぜひ楽しんでほしい。

チケットは、10月8日(土)より、チケットぴあで発売開始。

取材・文/華崎陽子




(2022年10月 4日更新)


Check
《ヒストリカ・スペシャル》『殺すな』(C)「殺すな」時代劇パートナーズ 藤沢周平
《ヒストリカ・ワールド》『ベネデッタ』(C)2020 SBS PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - FRANCE 3 CINÉMA
《ヒストリカ・ワールド》『チャイコフスキーの妻』(C)Hype Films

Event Data

《第14回京都ヒストリカ国際映画祭》

▼2022年10月29日(土)~11月6日(日)
京都文化博物館 3F フィルムシアター
▼11月7日(月)~13日(木)
オンライン上映
※『オールドヘンリー』『薬屋のメルキオール』『隠れ家』『アポロンの地獄』『若き海賊-ボローニャのパゾリーニ』の5作品のみ。

【公式サイト】
https://www.historica-kyoto.com/

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