「この映画は間違いなく広瀬すずの代表作になる」と松坂桃李が太鼓判！　 W主演を果たした広瀬すず＆松坂桃李が登壇した映画『流浪の月』大阪舞台挨拶レポート - NEWS

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「この映画は間違いなく広瀬すずの代表作になる」
と松坂桃李が太鼓判！　
W主演を果たした広瀬すず＆松坂桃李が登壇した
映画『流浪の月』大阪舞台挨拶レポート

2020年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名ベストセラー小説を基に、『悪人』『怒り』の李相日監督が実写化した人間ドラマ『流浪の月』が、5月13日(金)より、TOHOシネマズ梅田ほか全国にて公開される。公園で雨に濡れた小学生の女児・更紗を保護するも“誘拐罪”で逮捕された青年・文と、“被害女児”とされた少女が、15年後に再会する様子を描く。広瀬すずと松坂桃李がW主演を務め、横浜流星、多部未華子らが共演する話題作だ。

そんな本作の公開を記念し、5月2日(月)、成年した更紗を演じた広瀬すずと、文に扮した松坂桃李が登壇し、関西テレビ内なんでもアリーナで行われた試写会の上映前に舞台挨拶を行った。

広瀬も松坂も「久しぶりに大阪に来られて嬉しいです」と挨拶し、大阪での舞台挨拶を心待ちにしていた様子が伝わってきた。まずは公開を控えた今の心境を尋ねると松坂は「この作品が皆さんにどう受け取ってもらえるのか、更紗と文の言葉に言い表すことのできない関係性、何とも言えない強い繋がりをどう感じてもらえるか気になっています。上映後に皆さんにお会いしたかったのが正直なところです」と熱っぽく語り、広瀬も「この作品について話す機会が増えれば増えるほど、どんどんわからなくなってきちゃって(笑)。どんな風に観てくださる方に伝わるのか私も気になります」と真摯に答えていた。

そして、本作を監督した李相日監督について広瀬は、「どんな時も私と更紗の味方でいてくれる監督なので、すごく心強かった」と言い、「お芝居ってこういうものだったと再確認できる時間だった」と振り返っていた。続けて、「この作品でも、この仕事をする上でも、特別に信頼している」と言い、「諦めずに導いてくださる、独特の李さんならではの演出がすごく特別だと感じた」と話していた。

さらに、東京の舞台挨拶で李監督が「広瀬すずの代表作を作らなければいけない」と言ったことについて聞かれると広瀬は「こわっと思いました(笑)。嬉しかったですが、どういう意味だ？」と深読みしてしまったそう。すると松坂が「そのままの意味だと思うよ」と言い、「そこは素直に喜んでいいと思う。間違いなく(広瀬さんの)代表作になると思います」と太鼓判をおしていた。

李監督とは初タッグとなった松坂は「いつかご一緒したいと思っていた」と言い、「すごく真摯に向き合ってくれる方で、すごく難しい役でしたが李さんとだったら乗り越えていけると思わせてくれた」と監督への信頼感を語っていた。重ねて、「最後まで寄り添ってくれて、僕にとってはもうひとりの文のようでした。包み込むように手を差し伸べてくれて支えてくれる居心地の良さがあった」と言い、クランクイン前はいろんな人から「李組は大変だ」と聞いていたそうだが、「全く違って、とにかく愛に溢れた方でした」と絶賛していた。

撮影中の息抜きや楽しみについて聞かれ、広瀬が「よく焼肉を食べに行っていた」と言うと、すかさず松坂が「でた」と笑いながらツッコミ。広瀬が「桃李さんが食事制限をしていたので、こっそり行っていました」と言うと、松坂は「唯一大丈夫な日があったので、十割蕎麦をいただきました。美味しかった」と満足げに話していた。

また、1日中大阪でキャンペーンを行ったふたりに大阪の印象を聞いてみると、松坂は浜村淳のラジオに出演した際に「(浜村さんの)お話が上手すぎて、聴き入ってしまって気づいたら終わっていました(笑)」と笑わせ、広瀬もハイヒールリンゴに取材してもらった時に「最後に「何聞かれたい？」と逆質問をされて、東京ではなかなかないなと思いました。変化球の質問が多くて楽しかった」と大阪ならではの取材を味わったよう。

最後に松坂が「かたちのない繋がりというものを、李さんが原作の世界観を受け継いで映画化しました。皆さんの感想を添えてもらって、ようやく映画が完成すると思っています」、広瀬が「全員で丁寧に紡いだ映画なので、ひとりでも多くの方にいろんなことを感じていただきたいです。ずっとレッテルを貼られて生きてきたふたりのもどかしさをどうか皆さんに解消してほしいと思っています。ぜひ、余韻にたっぷり浸ってください」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2022年5月 2日更新）

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