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映像関係を目指す学生らを前に
プロデューサーらが特別講義
『ハケンアニメ!』大阪芸術大学特別講義レポート

辻村深月の同名小説を『水曜日が消えた』の吉野耕平監督が映画化した人間ドラマ『ハケンアニメ!』が、5月20日(金)より、梅田ブルク7ほか全国にて公開される。日本のテレビアニメ業界で、最も成功したアニメの称号、“覇権=ハケン”をめぐって、伝説的存在となりながらも8年ぶりに新作を発表する監督と新人監督が火花を散らす姿を描く。吉岡里帆が主演を務める他、中村倫也、柄本佑、尾野真千子らが共演。また、アニメパートに実際に声をあてた豪華な声優陣にも注目だ。
 
そんな本作の公開を前に5月14日(土)、大阪芸術大学で行われた先行試写会の上映後に、『ハケンアニメ!』のプロデューサーを務めた髙橋直也と清久素延撮影監督が登壇し、大森一樹学科長、春岡勇二客員教授、佐々木原保志教授と共に特別講義を行った。
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大森は「アニメ2本観て、実写1本観たような感じだった。オープニングのワンシーンワンカットで映画だと思った。映画を好きな監督が作った映画だと感じた」、佐々木原は「アニメ業界の構造がよくわかった」、春岡は「劇中のアニメーションのクオリティの高さに驚いた」とまずは三者三様に絶賛。
 
まずは、本作の監督である吉野の話題になり、大森は「何年か前の「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」で『エンドローラーズ』という作品を観て、すごい監督が出てきたと思っていたら、この映画の監督だった。なぜ吉野監督に?」と髙橋に質問。「僕も『エンドローラーズ』を観て、日常描写に溶け込むCGの使い方に長けているのと、元々アニメの監督になりたかった方なので、きっちりカットを割って作られるところが素晴らしいと思ってお願いしました」と説明。すると佐々木原も「これだけ登場人物が多いのに、ひとりひとりのキャラクターがしっかり描けている」、春岡も「仕事の映画を作りたいという気持ちで作ったのがよくわかる」と称賛していた。
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また、学生からは清久撮影監督に撮影方法についての質問が飛ぶ場面もあり、プロデューサーと撮影監督の話に熱心に耳を傾けていた。講義後、本作を観た学生に感想を尋ねると、映画監督を目指している2回生の堀内さんは「自主映画を作っている時の気持ちと吉岡さんの姿が重なる部分があって、感情移入してしまいました。吉岡さんが怒るシーンを見て、号泣してしまいました。今まで観た映画の中でベストに入るぐらいの作品になりました。この映画を観て、僕も頑張らないといけないという気持ちになりました」と熱く語っていた。
 
 
取材・文/華崎陽子



(2022年5月16日更新)


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Movie Data



(C) 2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

『ハケンアニメ!』

▼5月20日(金)より、梅田ブルク7ほか全国にて公開
出演:吉岡里帆 中村倫也 工藤阿須加 小野花梨 高野麻里佳 六角精児 柄本 佑 尾野真千子
原作:辻村深月「ハケンアニメ!」
主題歌:ジェニーハイ「エクレール」
監督:吉野耕平

【公式サイト】
https://haken-anime.jp/

【ぴあアプリ】
https://lp.p.pia.jp/event/movie/218232/index.html