「やっと関西に帰ってこられた」と京都出身の吉岡が感慨深げに挨拶主演・吉岡里帆＆吉野耕平監督が登壇した映画『ハケンアニメ！』大阪舞台挨拶レポート - NEWS

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「やっと関西に帰ってこられた」と
京都出身の吉岡が感慨深げに挨拶
主演・吉岡里帆＆吉野耕平監督が登壇した
映画『ハケンアニメ！』大阪舞台挨拶レポート

辻村深月の同名小説を『水曜日が消えた』の吉野耕平監督が映画化した人間ドラマ『ハケンアニメ！』が、5月20日(金)より、梅田ブルク7ほか全国にて公開される。日本のテレビアニメ業界で、最も成功したアニメの称号、“覇権=ハケン”をめぐって、伝説的存在となりながらも8年ぶりに新作を発表する監督と新人監督が火花を散らす姿を描く。吉岡里帆が主演を務める他、中村倫也、柄本佑、尾野真千子らが共演。また、アニメパートに実際に声をあてた豪華な声優陣にも注目だ。

そんな本作の公開を記念し、5月6日(金)、連続アニメ『サウンドバック奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳を熱演した吉岡里帆と吉野耕平監督が登壇し、梅田ブルク7で行われた先行上映会の上映前に舞台挨拶を行った。

まずは、京都出身の吉岡が「やっと帰ってこられました。なんとか関西に来られないかとうずうずしていたんですが、こうして皆さんに無事にお届けできるのをとても嬉しく思っています」と挨拶。大阪出身の吉野監督も「ただいま」と関西弁で挨拶した後、「今から観ていただくことにドキドキしています」と言い、舞台挨拶は始まった。

吉岡に関西に帰ってきたなと思う瞬間を聞いてみると、「幼稚園と小学校からの親友のお子さんが映画デビューで来てくれているのと、大学時代からずっと仲の良い友達が彼氏と来てくれているので、めちゃくちゃ地元を感じましたし、ホームを感じています」と喜びが溢れるコメント。

そして、公開を控えた今の思いを監督に聞いてみると、「いよいよ公開が近づいてきたなと感じて、もう逃げられないなという思いです。こういう作品の公開を控えた監督の思いは劇中にも出てきますので。是非そこも楽しんでもらえればと思います」と話していた。新人監督を演じた吉岡に、本作で共感した部分を聞いてみると「劇中に登場するキャラクター全員の熱量がすごくて、面白いものを届けたいという愛に溢れたキャラクターばかりなので、そこにすごく共感しましたし、自分の中でも大事にしたいと思いました」と映画作りと劇中のアニメ業界の共通点を語っていた。

また、新人監督を演じてみて葛藤を感じる瞬間があったか？という質問に対しては「劇中のアニメの声優さんに、本職で声優をしている豪華なキャストの方が集まってくださったんです。私が聞いている分には皆さん完璧なんです。なのに、台本ではその完璧な声優さんに「違う」とダメ出しをしなければいけなくて。それの意味がわからなくて(笑)。これに対して文句を言う監督ってどういうこと!?と葛藤を感じました」と強く訴えていた。

さらに、どちらも関西出身の吉岡と監督に地元の自慢を尋ねてみると、大阪出身の監督は「北摂育ちで万博公園によく言っていたので、万博公園ですね。森の間から太陽の塔が見える感じが好きです」とアピール。一方、京都出身の吉岡は「万博公園強いですよね」と苦笑いしながらも、「嵐山の渡月橋のある川でボートに乗ることができるんですが、すごく気持ち良いので乗ってみてほしいです。優雅な気持ちで山を楽しんでもらえると思います。嵐山モンキーパークという猿に会えるところもあるので、デートや家族で行ってほしいです」と力強くアピールしていた。

最後に吉野監督が「アニメの現場を舞台にした映画ですが、お仕事をしている人には誰しもが共感できる場面やキャラクターがいると思います。そんな目線で楽しんでもらえれば嬉しいです」、吉岡が「アニメーション業界の裏側を描いた映画で、個性豊かなとても愛しいキャラクターが大勢出てきます。その誰かに感情移入していただけるんじゃないかと思います。明日の活力になるような映画に仕上がっていると感じています。ぜひ皆さんに刺さりますように」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2022年5月 6日更新）

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