劇中さながらの仲の良さが垣間見える、
笑いが笑いを呼んだ大阪での舞台挨拶に
主演の井浦新と成田凌らが登壇!
『ニワトリ☆フェニックス』大阪舞台挨拶レポート
2018年に公開され、ミニシアターを中心に話題を呼んだ『ニワトリ★スター』を、メインキャストは続投し、従来の続編とは違う形で設定新たに蘇らせたロードムービー『ニワトリ☆フェニックス』がシネ・リーブル梅田ほか全国にて上映中だ。主演の井浦新と成田凌、かなた狼監督の3人がコロナ禍にリモートで制作し、インスタグラムで公開された『ありがとう』に着想を得て製作。再会した幼なじみのふたりが、都市伝説の“火の鳥”を探しに出かける姿を描く。
そんな本作の公開を記念し、4月16日(土)、幼なじみの草太と楽人を演じた井浦新と成田凌、ジョー役のジョーブログ、菊役のシャック、熊役のマグナム弾吉、政役の佐藤太一郎、そしてかなた狼監督が登壇し、シネ・リーブル梅田で上映後に舞台挨拶を行った。
井浦は「狼組からの“ありがとう”を詰め込んだ作品です。毎日が夏休みのような撮影でした」、成田は「『ニワトリ★スター』の時もここで舞台挨拶をさせてもらって、まさか別の作品を持ってここに来られると思わなかったので、4年ぶりにこの場所に立てて本当に嬉しいです」とそれぞれが感慨深げに挨拶。かなた監督も「狼組が大阪に戻って来ることができました」と前作の舞台だった大阪での舞台挨拶を喜んでいた。
そして、浪曲のような歌が聞こえたかと思うと、菊役のシャック、熊役のマグナム弾吉、政役の佐藤太一郎が登壇し、劇中の妖怪スナックさながらの賑やかな舞台挨拶が始まった。特に、佐藤は吉本新喜劇の舞台を1本終えた後ということもありマイクを使わずとも声が通っていて、皆から「声出てるわ〜」とつっこまれていた。
まずは撮影時のエピソードを聞かれると井浦は「妖怪スナックのシーンでは、僕らふたりは何が起こるかわからない状態」で撮影に行っていたそう。成田も「怖かったですね。今でもこの方たちを見るとドキドキする」と笑わせ、井浦も「目の前で起きていることが全てライブのようで、完璧に磨いてきた伝統芸を見せてもらいました」と重ねて笑わせた。
その一方でジョーとのシーンについて井浦は、「本当に清々しい気持ちになって、妖怪スナックでの撮影を一瞬で忘れることができました」と、笑いながら話していた。ジョーは映画自体が初めてだったようで「台詞を噛んだり忘れたりしても、ふたりは天使のような笑顔で待っていてくれて、めちゃくちゃ優しかった」と井浦と成田の対応を絶賛していた。
妖怪スナックの面々は台本もないままの撮影だったそうで、実は、スナックで酔っぱらったシーンも全てアドリブだったそう。まだ完成作を観ていないと言う佐藤はそれでも「紗羅マリーさんの歌う「ありがとう」が好きすぎて、毎日聴いています」と謎のアピール。すかさず、監督から「マリーは嫌がると思うよ」とつっこまれていた。
そして、本作を誰と一緒に観たいかという質問には成田が「久しぶりに新さんと一緒に映画を観たいですね。前作を大阪で撮影していたので、その最中にこの劇場に電車で来て、ふたりで映画を観に来たので、新さんの隣で映画を観たいです」と懐かし気に語っていた。
取材・文/華崎陽子
(2022年4月16日更新)
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