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ホーム > NEWS > 『鬼龍院花子の生涯』など女性に注目した時代劇や 日本初の『るろうに剣心』全シリーズ一挙上映も! 《第13回京都ヒストリカ国際映画祭》会見レポート

『鬼龍院花子の生涯』など女性に注目した時代劇や
日本初の『るろうに剣心』全シリーズ一挙上映も!
《第13回京都ヒストリカ国際映画祭》会見レポート

優れた時代劇や歴史映画の上映だけでなく、世界からクリエイターの卵が撮影所に集まる、時代劇の人材育成プログラム、若手映画人が制作権を競い合う企画コンペ、映画村でのファンイベントなど、既存の“映画祭”の枠を大きく超えた文化と産業の複合型映画祭として生まれ変わった【KYOTO HISTORICA】。そのメイン・プログラムである《第13回京都ヒストリカ国際映画祭》が、2022年1月22日(土)~30日(日)に京都文化博物館とオンラインで開催される。それに先立ち、12月2日(木)に行われた会見で上映作品やゲストが発表された。
 
まず《ヒストリカ・スペシャル》として、これまで2012年、2014年と2度にわたり、映画祭で上映するなど、関わりの深い『るろうに剣心』を、今回は2日間かけ、日本で初めてシリーズ5作品を一挙上映する。大友啓史監督をはじめ、豪華ゲスト陣が来場予定とのこと。
 
続いて《ヒストリカ・ワールド》では、世界の新作歴史映画の中から圧倒的なパワーを持つ作品を厳選し、ヒストリカでしか観ることのできない最新歴史映画をプレミア上映。世界中でリメイク権の争奪戦が起きているロシアの大ヒットコメディ『放蕩息子』や、1994年のヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したミルチョ・マンチェフスキ監督による『柳』などを上映。エリック・ベナール監督による『Delicieux(原題)』を除く5作品は、シアター上映に加えてオンラインでも上映される。『Delicieux(原題)』以外は、日本初上映となる。
 
《ヒストリカ・フォーカス》では、「撮影所の女性たち スクリプター田中美佐江と映画女優」と題し、草創期から現場を支えてきた、撮影現場で働く女性の先駆け的存在であるスクリプター田中美佐江のフィルモグラフィとともに時代劇、特に映画女優にスポットを当てた作品を上映。夏目雅子の代表作『鬼龍院花子の生涯』、撮影所を舞台にした『蒲田行進曲』などがシアター上映され、深作欣二監督作『華の乱』など6作品はシアターとオンラインのハイブリッドで上映される。《ヒストリカ・フォーカス》でも、ゲストの来場が予定されている。
 
さらに、世界の映画祭とのネットワークにより、例年のヴェネチア・ビエンナーレの映画部門による人材育成プロジェクト《ビエンナーレ・カレッジ・シネマ》との連携に加え、新たに、修復された名作映画の上映で知られる《ボローニャ復元映画祭》と連携。イタリア文化会館・大阪の協力により、1911年に製作された、イタリア映画草創期の特撮映画『インフェルノ』を《ボローニャ復元映画祭》との連携により日本で初プレミア上映する。
 
アクションや人間ドラマなど様々なジャンルがある、時代劇の奥深いポテンシャルを、この機会にシアター上映でも、オンライン上映でも、ぜひ楽しんでほしい。
 
ゲスト情報などは随時、映画祭公式サイト及びSNSなどで発表される。《ヒストリカ・スペシャル》のチケットは、12月25日(土)より、チケットぴあにて販売。
 
取材・文/華崎陽子
 



(2021年12月 2日更新)


Check
《ヒストリカ・スペシャル》『るろうに剣心』 (C)和月伸宏/集英社 (C)2012「るろうに剣心」製作委員会
《ヒストリカ・ワールド》『放蕩息子』 (C) «YELLOW, BLACK AND WHITE» JSC, 2019. (C) «MEM MEDIA» LLC, 2019. (C) «GPM KIT» LLC, 2019.
《ヒストリカ・フォーカス》『鬼龍院花子の生涯』 (C)東映
《ヒストリカ・フォーカス》『蒲田行進曲』 (C)1982 松竹株式会社
《チネティカ・ディ・ボローニャ連携企画》『インフェルノ』 (C) Cineteca di Bologna

Event Data

《第13回京都ヒストリカ国際映画祭》

▼2022年1月22日(土)~30日(日)
京都文化博物館 3F フィルムシアター、オンライン

【公式サイト】
https://www.historica-kyoto.com/