西野七瀬がグループ卒業後初の大阪凱旋舞台挨拶！
大阪府出身の西野七瀬と白石和彌監督が登壇！
映画『孤狼の血 LEVEL２』大阪舞台挨拶レポート
2018年に公開され、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』の続編で、柚月裕子による同名ハードボイルド小説「孤狼の血』シリーズを基に、原作では描かれなかったエピソードを映画化する『孤狼の血 LEVEL２』が、8月20日(金)より梅田ブルク7ほかにて公開される。ひとりの“悪”の登場と1件の猟奇殺人事件の発生により、街の秩序が崩れ、ピンチに陥っていく一匹狼の刑事・日岡の姿を描く。監督は前作に引き続き白石和彌が務め、主演を松坂桃李が演じるほか、鈴木亮平、吉田鋼太郎、中村獅童、西野七瀬ら豪華俳優陣が揃った話題作だ。そんな本作の公開に先立ち、松坂演じる日岡が行きつけのスナックのママで、日岡のスパイとして鈴木亮平扮する上林に近づくチンピラ・近田幸太(通称・チンタ／村上虹郎)の姉・真緒を演じた、大阪府出身の西野七瀬と白石和彌監督が登壇し、8月16日(月)に梅田ブルク7で上映前に舞台挨拶を行った。
まずは、公開を直前にした心境も含めて、西野が「地元の大阪での舞台挨拶なので、すごく嬉しいですし、楽しい時間になればと思っています。こうやって映画で凱旋舞台挨拶をさせていただくのは、卒業してひとりになってからは初めてなので、嬉しいです。その初めての作品が『孤狼の血 LEVEL２』なのも、きっと記憶にりそうで嬉しいですね」、白石監督が「去年の10月に皆で力合わせて作ったので、早く色んな人に観てもらいたいという思いです。残りの1週間をテンション上がった状態でドキドキしながら、今か今かと待っています」と挨拶し、舞台挨拶は始まった。
そして、西野にオファーを受けた時の心境を尋ねてみると、「前作を観ていて、ハードな作品でインパクトも強かったので、まず続編があることにびっくりして、その後で私に声をかけてくださるなんて!? と驚きと嬉しさでいっぱいになりました。こんなチャンスはないと思ったので、迷わず、「絶対やりたいです」と言いました。その時点ではまだどういう役柄なのかなど細かいことは決まっていなかったんですが、どういう役になるかわからなくてもやりたいと思ったので、OKさせていただきました」と、熱のこもったコメント。一方、西野にオファーをした立場の白石監督にオファーの理由を聞いてみると、「真緒という役は、弱さもあるんですが強さをしっかり持っていて、筋の通った女性なので、佇まいを含めて西野さんがこの役をやってくれたら跳ねてくれるんじゃないかと思ってオファーしたんですが、内容知らずにOKしてくれたことを今初めて聞いたので、もっとやってもらえば良かったかなと思ったりしました(笑)」と理由を語っていた。
さらに、本作の舞台が広島県の呉市をモデルにした架空の都市であることから、広島弁が必須となっているのだが、広島弁について西野に聞いてみると、「広島弁に対しては、私は大阪出身なので同じ西日本だから似ているんじゃないかと勝手に思っていて、そんなに苦労しないと思っていたのに、広島弁の音声データを聞いてみたらむちゃくちゃ難しくて、大阪弁とは全然違いました。後で方言指導の方に聞いたところ、大阪出身の人は広島弁を話すのに苦労するみたいです。現場にも方言指導の方がいてくださったので、撮影の後に特訓していました」と、劇中の流ちょうな広島弁は特訓の成果だったよう。白石監督も、「最初は不安げな様子でしたが、特訓の後は言うことないぐらいの感じでした。ただ、時々入り込んだ瞬間に大阪弁が出ることがあって、そこは直しましたが、最後には西野さんの広島弁が一番いいですねと色んな方に言われるぐらいでした」と絶賛。重ねて、実は呉出身だと言うMCも西野の広島弁に太鼓判を押していた。続けて、劇中で印象的な西野の煙草を吸うシーンについて西野が、「現場の喫煙者の方々に煙草の吸い方から教えてもらって、指導していただきました」と語ると、なぜか白石監督は苦笑。その理由を尋ねてみると「申し訳ないことしたと思っているんです。ある時、何かのタイミングだったと思うんですが、(鈴木亮平率いる)上林組の人たちに囲まれて煙草を吸っている西野さんの姿を見た時に、これはヤバいことをさせていると思いました(苦笑)」と苦笑いだった。
最後に、本作のタイトル『孤狼の血 LEVEL２』にかけて、レベルアップしたことやレベルアップしたいことを聞いてみると白石監督が「日本だけではなく、海外でも映画を作りたいですし、海外のスタッフに来てもらいたいと思っているので、40代も半ばですが、英語をコツコツ勉強しています」と希望を語ると、西野は「お芝居のスキルですね。この作品もだいぶ大きな挑戦で、学ぶこともたくさんあって、自分の中で何か得られたものがあったと思うので、こういう経験をどんどん重ねていきたいと思っています」と夢を語っていた。そして、西野が「前作を観ていなくても楽しめる作品だと思いますし、観終わった後は自分も強くなって、レベルアップしたような気になると思います。楽しんでもらえたら嬉しいです」、白石監督が「『孤狼の血 LEVEL2』というのは、前作よりレベルアップしようぜという願いを込めてつけたタイトルです。コロナも含めて、肌にまとわりつくような生きづらさがある中で、この映画は、ある種の爽快感もあると思いますし、この映画を観て色んなことを吹き飛ばして、明日から元気に生活してもらえれば嬉しいです」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。
取材・文／華崎陽子
（2021年8月16日更新）
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