映画『NO CALL NO LIFE』 W主演を務めた優希美青＆井上祐貴が登壇した大阪舞台挨拶レポート - NEWS

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映画『NO CALL NO LIFE』
W主演を務めた優希美青＆井上祐貴が登壇した
大阪舞台挨拶レポート

ホリプロ60周年記念で製作された青春ラブストーリー『NO CALL NO LIFE』が、テアトル梅田ほかにて上映中。

壁井ユカコの同名小説を基に、親からの愛情を受けずに育った女子高校生・有海と、同じような境遇で育った不良少年・春川の恋愛模様を切なく描く。2016年に公開した『溶ける』で、日本人最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩がメガホンを取り、優希美青と井上祐貴がW主演を務めている。そんな本作の公開を記念し、主役の有海と春川に扮した優希美青と井上祐貴、井樫彩監督が登壇し、3月20日(土)にテアトル梅田で舞台挨拶を行った。

まずは、大阪の印象を尋ねられると優希は「一時期は、毎月のように大阪に来ていた時期もありましたし、中学3年の頃に出演していた朝ドラの「マッサン」も大阪で撮影していたので、すごく馴染みのある場所です。新大阪駅のたこ焼き屋さんでささっと食べて東京に帰るのがルーティーンになっています」と語っていた。井上も学生時代にはよく大阪に遊びに来ていたそうで「普通に買い物しに来ていたので、(テアトル梅田のある)ロフトも懐かしいです。ただいまという感覚です」と、どちらも大阪には馴染みのある様子だった。

そして、本作がホリプロ60周年記念作品と銘打たれていることについて、W主演を務めたふたりにオファーを聞いた時の心情を聞いてみると優希は「最初は嬉しかったんですが、冷静になってみると60周年というプレッシャーをすごく感じました。それに加えて、台本を読んでみると精神的にきつそうな部分も多い役柄だったので、不安はありました。でも、実際にクランクインすると毎日が楽しくて本当にあっという間でした。こんなに精神的に疲れる役なのに、カットがかかった瞬間には「うるさい」と言われるぐらいキャッキャしていて、5歳児だと言われていました(笑)」と、プレッシャーを感じながらも、役柄と上手く気持ちを切り替えられていたよう。一方、井上は「僕も最初は嬉しかったですが、ホリプロ60周年ということもそうですが、台本を読んで共感できる部分の少ない役柄だったので、こういう役を自分に演じることができるのかという不安が大きかったです。でも、だからこそ準備に時間をかけましたし、撮影期間中は春川という役に引っ張られがちで、気持ちの切り替えはあまりできてなかったですね」と、優希とは反対に切り替えはできていなかったそう。そのことについて監督は「美青ちゃんは泣いているシーンを撮った後でも次の瞬間には「お疲れ様でした～」と帰っていくし、井上くんは沈んでいるシーンを撮った後はずっと沈んでいて。井上くんは頭脳派なタイプで、美青ちゃんは感覚型という正反対のふたりなので、どっちもいいと思います」とフォローしていた。続けて監督は「俳優さんはどう映るかが大事だと思っているのですが、ふたりとも普段とは全く異なる表情をカメラ前で見せてくれたので、撮っていてすごく楽しかったです」とふたりについて語っていた。一方、優希は監督について「監督は決して多くは語らない方なんですが、例えば、私が納得のいかないシーンがあった時に、ふたりで話す時間を作ってくださったりして、困った時に寄り添ってくれる監督でした」と監督との信頼関係について語っていた。

最後に、優希が「この作品がどういう風に伝わったのかひとりひとりに聞いてみたいぐらい、この映画が大好きですし、私の全身全霊をかけた作品です」、井上が「このコロナ禍の状況で公開できたことがすごく嬉しいです。自分がここまで感情を露わにすることができると思っていなかったので、僕にとってすごく財産になった作品です」、監督が「キャストとの年が近いこともあって、一緒に作り上げたという気持ちが強い作品だったので、この作品を世に出すことができて、無事に公開できてよかったです。何かひとつでも心に残るものがあればいいなと思います」と作品をPRし舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2021年3月22日更新）

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