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原作者・松原タニシ&森脇健児が登壇した
映画『事故物件 恐い間取り』
大阪トークイベントレポート

“事故物件住みます芸人”こと、松原タニシのベストセラー「事故物件怪談 恐い間取り」を原作にしたホラー映画『事故物件 恐い間取り』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中。売れない芸人が、テレビ出演をエサに先輩から事故物件に住めと言われ、かつて殺人事件などがあったワケあり物件などで不思議な体験をする様を描く。主演を、KAT-TUNの亀梨和也が、監督は『スマホを落としただけなのに』などの中田秀夫が務めている。8月28日(金)より公開され、その週末の興行収入ランキングで初登場第1位を記録した本作の大ヒットを記念し、原作者の松原タニシと同じ事務所の先輩であり、タニシと親交の深い森脇健児が登壇し、9月4日(金)になんばパークスシネマで上映後にトークイベントを行った。
 
まずは、主演の亀梨から届いたコメント映像が上映された。亀梨は、「ひとりでも多くの方と恐怖体験を共有していただけたら嬉しいな、と思っております。僕も、大阪でのイベントに参加したかったんですが、今回は残念ながら行くことができなかったので、松原タニシさんと森脇健児さんのおふたりに託したいと思います。おふたりが、恐い話から面白い話、タニシさんからは映画にまつわる話まで、色々と楽しませてくださると思います。皆さんは、ぜひハードルを上げて楽しんでください。では、タニシさん、森脇健児さん、この後は大爆笑の嵐でよろしくお願いします(笑)」と、ハードルを上げまくるコメントを披露。このコメントを受け、原作者の松原タニシと森脇健児が登場した。森脇が、「僕は、この映画には出ていないのですが、タニシくんがデビューした時から知っているので、映画がヒットしてすごく嬉しいです」と挨拶し、森脇とタニシによるトークイベントが始まった。
 
タニシから事故物件に住むことを聞いた当時、森脇は、「大丈夫か?」と心配していたそうだが、「まさか、本を書いて、2冊も(書くことになるとは思わなかった)。さらに映画化になるって聞いた時も、大丈夫か?」と思っていたそう。タニシが事故物件に住むきっかけは「北野誠さんから事故物件に住んでみいひんか?」と言われたことだったそうだが、その前に森脇からマラソンに誘われていたことから、タニシは「よくよく考えたら、事故物件住まへんか? とマラソン走らへんか? は同じことやと思ったんです。それを続けるか続けないかの違いなので」と、続けることの大切さを語り、「もしかしたら森脇健児陸上部が映画化されていたかもしれないんですよ」と笑わせた。それを受けて森脇は、「松竹芸能にも若手から中堅まで色んな芸人がいますが、みんなピン芸やコント、漫才にと頑張っているんですよ。でも最近は芸人たちが、事故物件に住んで、マラソンやって、高校野球勉強して、難しい漢字の覚え方を勉強したら売れるんじゃないですか、って言い出したんですよ。タニシくんを見ていたら芸能界の山は色んな登り方があるんだとわかった」と話し、昨今の一芸を持った芸人ブームと絡めてコメント。さらに、森脇が、「タニシくんも収入は増えたと思うけど、増えたからと言ってタワーマンションとかやめてな。儲ければ儲けるほど、キツイところに住んでほしい」と語ると、タニシが「正直、僕は森脇さんの姿勢を見続けていて、森脇さんはマラソンで再浮上してからもずっと走っているじゃないですか」と返し、森脇が「僕は仕事が増えれば増えるほど練習量を増やすんですよ」と言うと、タニシは「その姿勢、要するに事故物件に住み続けることが大事だと思っています」と返していた。
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また、役名は違うものの、タニシをモデルにした山野ヤマメ役を演じた、主演の亀梨和也の話題になり、森脇が、「亀梨さんの関西弁、達者でしたね」と言うと、タニシは「僕のしゃべる関西弁に似せてくれているんです。「事故物件、初日の夜」という台詞は完璧に僕でしたね」と返し、森脇も「あれは完璧にタニシくんやった」と絶賛。亀梨は、タニシの出ていた番組やタニシのクセを研究して撮影に挑んでいたようで、タニシは「後ろ髪をかくクセがあったことも、亀梨さんに言われて気付きました」と明かし、「亀梨さんほど、(森脇の座右の銘である)“コツコツが勝つコツ”を実践している人はいませんよ。僕はずっと森脇さんから、メディアに出るたびにメールで“コツコツが勝つコツ”が言われていましたから(笑)」と、亀梨の姿勢を絶賛していた。それを受けて森脇は、「主演が亀梨さんでよかったよね。しかも、監督が『リング』の中田監督ですもんね。僕が今まで観たホラー映画の中で、一番恐かったのがぶっちぎりで『リング』やねん。2位は『シャイニング』やねんけど(笑)」と、笑わせ、撮影に参加していたタニシは「中田監督はすごく緻密な方で、恐さを全面に押し出すのではなく、恐さの中に芸人の生き様を入れることで、芸人ならではの面白さと悲哀を表現したかった、とおっしゃっていました」と、恐いだけではない本作の魅力について語っていた。
 
最後に、森脇が「1回だけじゃなくて、2回3回と観ていただけたら、マニアックな松竹芸能の芸人が色んなところに出ていますので、それを発見するのも楽しんでもらえたら嬉しいです。皆さんに足を運んでいただいて、第二弾、第三弾と続けていけたらと思います!」と森脇ならではの映画の観方を語り、タニシが「映画に参加してみて、以前から森脇さんがおっしゃっていた“素直・謙虚・感謝”がすごく大事だと実感しました。皆さんもぜひ、“素直・謙虚・感謝”で作った『事故物件 恐い間取り』を楽しんでもらえたら嬉しいです」と作品をPRし、トークイベントは終了した。
 
取材・文/華崎陽子



(2020年9月 7日更新)


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Movie Data



(C) 2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

『事故物件 恐い間取り』

▼大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中
出演:亀梨和也、奈緒、瀬戸康史
江口のりこ、MEGUMI、真魚
瀧川英次、木下ほうか、加藤諒
坂口涼太郎、中田クルミ、団長安田
クロちゃん、バービー、宇野祥平
高田純次、小手伸也、有野晋哉、濱口優
原作:松原タニシ「事故物件怪談 恐い間取り」
監督:中田秀夫

【公式サイト】
https://movies.shochiku.co.jp/jikobukken-movie/

【ぴあ映画生活サイト】
https://cinema.pia.co.jp/title/184360/