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池松壮亮登壇!「20代の集大成のような作品」
映画『宮本から君へ』大阪舞台挨拶レポート

新井英樹による同名人気コミックを基に、TVドラマ版に続き、原作の後半を映像化した人間ドラマ『宮本から君へ』が、9月27日(金)より、梅田ブルク7ほかにて公開される。文具メーカーに勤務する、愚直なほど真っ直ぐな熱血営業マン・宮本浩が、七転八倒しながら成長していく姿を恋物語や壮絶な決闘シーンを交えて描く。TVドラマ版から引き続き、真利子哲也監督がメガホンを取り、池松壮亮や蒼井優らTV版の出演者たちも再結集し、さらに熱いドラマをつくり上げている。本作の公開を前に、主演を務めた池松壮亮が登壇し、9月9日(月)、梅田ブルク7で上映前に舞台挨拶を行った。

まずは、公開を前にした現在の心境を聞かれると、池松は「この作品は、通常の映画よりもすごく時間がかかったんです。何年も時間がかかって、ようやくここまでたどり着いたので、すごく楽しみな反面ドキドキしますし、個人的にも平成の最後にこの作品に取り組んで、令和元年に公開することになって、20代の集大成のような作品だと思っているので、(この思いが)みなさんに届けばいいなと思っています」と気持ちを込めて語った。そして、池松が「僕にとってどの歴史上人物よりも星であり、ヒーロー」だと語っている、TVドラマから映画まで演じ続けた宮本浩について聞かれると、「僕は、(宮本のように)こんなにまっすぐに自我を持って目の前にある正しさみたいなものに向き合わずに来ましたし、社会に順応しようとして処世術を身につけて、自分の心も殺してきたような感覚がどこかにあるんです。でも、宮本はこんな時代に目の前に何があろうと、自分が一番リスクを取って、清く正しく美しいものを自分で捕まえに行く人だと思っているので、バカでどうしようもない人間ではあるんですけど、一方で僕はこうはなれなかったという意味で、自分の中のヒーロー像として掲げています」と、宮本というキャラクターへの想いを熱く語っていた。

また、関西で楽しみにしていることを聞かれ、「関西には長くて1週間しかいたことがないので、皆さんに聞きたいぐらいなんです。大阪にいる友達とこれから会うんですが、その人に「何食べたい?」って聞かれて、「大阪のうまいもの」って返したら、「肉か粉もん」って言われたんですよ。その2択しかないことが初めてだったので、迷って何も返してないんですけど(笑)」と話すと、観客から「串カツ」の声が上がり、「串カツは僕大好きですね。毎回行っているかも」と笑いながら返していた。

miyamoto3.jpgさらに、昨年公開の『斬、』に続いての共演となった蒼井優について聞かれると、「ものすごく力のある女優さんですし、すごくストレートな方で、清々しいんです。疲れたら疲れた顔をするし物足りない時は物足りない顔をするし、すごく感情がストレートに出てくるんです。なんなら宮本みたいな人っていう表現が一番ぴったりかもしれないですね。その辺の俳優よりもよっぽど男らしい方なので(笑)。僕なんかよりも。共演者としてすごく仕事がしやすいですし、何度やっても新鮮ですが、蒼井さんと仕事をするのはすごく大変ですね(笑)。その結果、映画のためにはなるんですけど。この作品の中にも互いにプッシュし合って出来上がったシーンがたくさんあります」と、池松らしい表現の仕方で蒼井優の魅力を伝えていた。

最後に、池松が「色んなことを忘れて、2時間、宮本の生き様をたっぷり堪能して楽しんで帰ってもらえたら嬉しいです。自分の生き恥も含め、宮本の力も借りて、新しい時代に皆さんへのプレゼントやラブレターみたいな映画になればいいなと思いました。串カツを食べて帰ります。ありがとうございました」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

 

取材・文/華崎陽子




(2019年9月10日更新)


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Movie Data

(C) 2019「宮本から君へ」製作委員会

『宮本から君へ』

▼9月27日(金)より、梅田ブルク7ほかにて公開
出演:池松壮亮、蒼井優、井浦新
一ノ瀬ワタル、柄本時生、星田英利
古舘寛治、ピエール瀧、佐藤二朗
松山ケンイチ
原作:新井英樹「宮本から君へ」
監督:真利子哲也
主題歌:宮本浩次「Do you remember?」
年齢区分:R15+

【公式サイト】
https://miyamotomovie.jp/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/178131/