稲垣吾郎＆阪本順治監督が登壇！映画『半世界』公開記念大阪舞台挨拶レポート - NEWS

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稲垣吾郎＆阪本順治監督が登壇！
映画『半世界』公開記念大阪舞台挨拶レポート

ストーリーを映画化した『半世界』の公開を記念し、1月31日(木)、主人公の炭焼き職人・紘を演じた稲垣吾郎と阪本順治監督が登壇し、TOHOシネマズ梅田で上映前に舞台挨拶を行った。

中学生時代に共に過ごした友人の帰郷によって、自分たちの人生のこれからを考えるようになっていく39歳の男たちの葛藤と希望を描いた本作。稲垣吾郎、長谷川博己、渋川清彦が、男3人の友情と中年に差し掛かった年齢ならではの等身大の姿を好演している。

まずは、稲垣が「こんなにたくさんの方がいらっしゃると思っていなかったので嬉しいですね。感激して涙が出そうです」と挨拶し、舞台挨拶が始まった。そして、阪本監督とのタッグについて稲垣が、「香取慎吾くんから阪本監督のお話は聞いていましたし、僕は映画ファンなので監督の作品は好きで観ていたんですが、香取くんは意外と人見知りなので、監督はもちろん、共演者の方やスタッフさんと仲良くなるタイプではないのに、阪本監督の話はよく聞いていました。香取くんがそこまで誰かに心を開くことはまずないのに、監督のことは慕っているので、どんな方なのかと思っていました」と話すと、阪本監督は「香取くんとは『人類資金』と『座頭市 THE LAST』の2本一緒にやっていたので、ふたりでご飯も食べに行ったりもしてます。僕は、撮影の前にいつも俳優さんと1対1のふたりで食事させてほしいとオーダーを出すんです。稲垣くんとも2回行きました。僕がこういう人間なんだと知ってもらいたいし、僕も稲垣くんの知らない部分を知りたいですし。そうすると現場で僕が言葉を言いよどんでも、僕のことを知っていてもらえると、察してくれるんです。だから一献傾けるのを行事にしているんです」と返答。すると、稲垣は「初めて阪本監督とふたりっきりでお会いしたのが、ホテルの部屋だったので、僕も緊張しましたね。肉付けする前のシナリオを監督の前で読んだので、監督の視線もなんとなく感じてドキドキしていました」と、その時の感情を話すと阪本監督も「読んでもらっている方もドキドキしていましたよ。稲垣くんの視界の外でお酒飲んでいました(笑)。「これは…」と言われたら何て返そうか、とか炭じゃなくてピザにする？って言おうかな(笑)って考えていました」と、冒頭から稲垣と阪本監督の間のざっくばらんなムードが感じられた。

そして、ロケ地である三重県の話になると、稲垣が「昨年の2月に1ヶ月間、南伊勢町、いわゆる伊勢志摩で撮影していました。伊勢神宮の近くまで電車で行って、そこから車で1時間ぐらいのところで、映画を観てもらうとわかっていただけると思うんですが、タイムスリップしたような感覚になる不思議な風景でした。僕が今まで見たことのない神々しい景色でした。そこまで近鉄線で通っていたので、すごく近鉄線に愛着がわきましたね。名古屋で新幹線から近鉄線に乗り換えるんですが、近鉄線がすごく古い車両と妙にスタイリッシュで新しい車両とあって、僕は古い車両に乗るとすごく落ち着くので、今日はどっちかな？と思いながら乗り換えていました」とまさかの近鉄線への愛着を語り、客席からは驚きの声があがっていた。

マスコミ向けのフォトセッションの後で観客からの写真撮影にも応じた後、稲垣が「この写真をツイッターに上げて「半世界」を広げてください。ちゃんと写真は加工してくださいね、実際よりも綺麗な感じで(笑)」と話すと、阪本監督が「今、ツイッターの話が出ましたが、つぶやきはスマホじゃなくてもできます。横断歩道ですれ違う時に「半世界」とひと言つぶやいてください」と返し、場内からは大きな笑いと拍手が起こっていた。さらに「電車で友達と話している時も、最後に「半世界」をつけたり、どんな方法でもつぶやけます。この映画は、還暦記念映画で、今年30周年なので、自分の記念の映画でもあります。楽しんで帰ってください」と語ると、客席からは大きな拍手が沸き起こっていた。最後に、稲垣が「監督の記念すべき作品に主演として出させていただいて、本当に嬉しく思っています。この映画は着想から考えると、一昨年から監督と僕、全てのスタッフと共演者の方々と我が子のように育てあげた大切な映画なので、皆さんに気に入っていただけると思います。これからご覧いただくということで、僕の方がドキドキしていますが、先ほど撮ってもらった写真と一緒に、どんどんSNSでつぶやいていただいて、「半世界」を世界に広めてください。よろしくお願いします！」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2019年2月 1日更新）

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