映画『海難1890』の撮影にも使用した
全長5メートル、高さ3メートルを超える
エルトゥールル号の特大模型を和歌山でお披露目
田中光敏監督らが「展示セレモニー」に出席
日本・トルコ合作映画『海難1890』の公開を記念して、映画の撮影でも実際に使われたエルトゥールル号(トルコの軍艦)の模型が、映画館「ジストシネマ和歌山」に11月21日(土)より2月中旬まで(予定)展示中。初日の21日(土)にはそのお披露目を記念した「エルトゥールル号 展示セレモニー」が実施され、本作を手がけた田中光敏監督ほか関係者が登壇し、テープカットを行った。
映画は、1890年に和歌山県紀伊大島樫野(現・串本町)の沖合で発生したトルコ使節団を乗せた軍艦「エルトゥールル号の海難事故」と、その95年後に戦禍のテヘランに取り残された日本人たちをトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」というふたつの史実を題材にした超大作。
全長5メートル、高さ3メートルを超える、この特大サイズの模型について、田中監督は「実際のエルトゥールル号の精密な図面をトルコから取り寄せ、その図面を起こすだけで半年、そして作り上げるのに半年もかかった」と明かし、映画の中では「波間に揺られる船のシーンなど、船の全貌が見えるシーンの多くはこの船を使用して撮影した」と解説した。また、CGを駆使して撮影された迫力ある嵐のシーンについて「CGだけでは限界があるけど、それがリアルになっいるのは、日本の技術で精密に作られたこの模型があったからだと思う。日本・トルコのCGチーム含めVFXのスタッフも日本の映画業界に一石を投じたと思っている。それくらい自負してもいいほど素晴らしい映像が完成しました!」と、自信たっぷり。
最後も「本当にダイナミックでリアルな世界をぜひ多くの人に観ていただきたい。日本映画らしくないスペクタクルな映画になっています。そして、映画と合わせて、この模型もぜひ見に来てください」と、これから映画を観る方々へ呼びかけ、イベントは終了した。
映画『海難1890』は、12月5日(土)より梅田ブルク7ほか全国にて公開。
(2015年11月26日更新)
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写真左から、有川俊(東映㈱執行役員関西支社長)、山本等士(和歌山県企画部企画政策局長)、田中光敏(『海難1890』企画・監督)、神吉康成(㈱オークワ代表取締役社長兼COO)、大桑友朗(㈱オー・エンターテイメント代表取締役社長)
Movie Data
©2015 Ertugrul Film Partners
『海難1890』
●12月5日(土)より梅田ブルク7ほかにて公開
【公式サイト】
http://www.ertugrul-movie.com/
【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/164562/