NEWS

ホーム > NEWS > エルトゥールル号海難事故から125年 和歌山県・串本にて追悼式典を実施 この史実を題材にした映画『海難1890』も公開に

エルトゥールル号海難事故から125年
和歌山県・串本にて追悼式典を実施
この史実を題材にした映画『海難1890』も公開に

　9月16日(水)、和歌山県・串本町にてトルコの軍艦エルトゥールル号の追悼式典が行われ、メリチ駐日トルコ共和国大使、田嶋勝正町長(串本町町長)が参加。トルコ軍艦遭難慰霊碑に追悼の辞を捧げた。
 
　エルトゥールル号は、125年前のこの日、和歌山県・串本町樫野崎沖で台風により大破して沈没。乗組員600名以上が嵐の海に投げ出され、500名を越える死者が出るという、当時としては世界最大の海難事故となった。そんな中、危険を顧みず地元住民らが救助活動を行い、奇跡的に乗組員69名を救出。見ず知らずの外国人を命がけで助けた村人たちの行動はトルコ国民に感銘を与え、その後、トルコの教科書にも取り上げられている。
 

ertugrul_2.jpg

　メリチ駐日トルコ共和国大使は、亡くなった将兵たちの冥福を祈ると共に「殉難将兵に立派な慰霊碑を建て、彼らを大切にしてくださっている日本国民に対する感謝の意は125年経った今も変わりません」とコメント(左写真はメリチ大使ご夫妻)。
 
　田嶋町長は「異国の地で心ならずも命を落とされた将士たちの無念を思うと現在でも深い悲しみが胸に迫ります。長年の悲願でありました、日ト合作映画『海難1890』も今年公開されます。両国の強固な友好関係が、作品を通じて両国のみならず世界中の人々に伝わることに大いに期待しています」と話した。
 
　映画『海難1890』は、1890年に和歌山で起きたエルトゥールル号の海難事故でのエピソードと、1985年のイラン・イラク戦争時にテヘランに残された日本人のためにトルコが救援機を飛ばしたという2つの史実を描く。12月5日(土)より全国公開。



（2015年9月18日更新）


Check

Movie Data

©2015 Ertugrul Film Partners

『海難1890』

●12月5日(土)より全国公開

出演：内野聖陽　ケナン・エジェ　
　　　忽那汐里　アリジャン・ユジェソイ　ほか
監督：田中光敏

【公式サイト】
http://www.ertugrul-movie.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/164562/

チケット情報はこちら