【ミニシアター応援企画】
ぴあ関西版WEB×キネプレイディオがコラボ
月1で関西のミニシアター系映画館をご紹介!
第1回は、神戸のミニシアター「元町映画館」
関西の映画・映像情報サイト「キネプレ」が、先月より映画や映画館にまつわる情報を配信するポッドキャストラジオ「キネプレイディオ」(毎週金曜日配信)を開始。その内、月1回は当サイトとのコラボ企画としてミニシアター系映画館の紹介を行うことが決定した。ミニシアターに興味はあるけど、どんなところか分からなくて行きづらい…、そんな方でも分かりやすく楽しめる情報をどんどんお届けする予定だ。
そこで、こちらでは「キネプレイディオ」収録時に聞いた「読むと少しミニシアターに詳しくなって、つい足を運びたくなってしまう」ような、こぼれ話をお届け。「キネプレイディオ」と合わせてお楽しみいただきたい。
第1回 神戸のミニシアター「元町映画館」
商店街の中にある、1スクリーンのこじんまりした映画館。
今回は、支配人の林さんに元町映画館の魅力を聞きました。
①「ほっとけへん」映画館を目指す!
元町映画館を「ほっとけへん」映画館にしたい、と語る林さん。「ほっとけへん」とは、どういうことなのか…。まず、運営面に関しても常に数10人ものボランティアスタッフがいる(!)という元町映画館。映画好きな人はもちろん、元町商店街を愛する人、そして神戸に思い入れのある人まで、様々な方が運営を手伝っている。みなさまの「元町映画館を大事にしたい、ほっとかれへん」そんな思いに支えられて、今日まで運営が続いているという。
また、元町映画館は映画にまつわる楽しそうなイベントを数多く実施。「今どんなイベントやってるのかな?」と、ついついホームページをチェック。そう、こんなところにも「ほっとけない」部分が! たとえばゾンビ映画上映にちなんで観客らがゾンビメイクをして商店街を練り歩いたり、学生2人以上で映画を観に来ると映画料金が500円になったり… 独自の楽しいイベントを続々と打ち出している。
これからも若いスタッフとアイデアを出し合いながら、若い人、学生でも気軽に来られるようなイベントをどんどん行いますよ!と張り切る林さん。まずはこういったイベントから参加してみるのも楽しいかも。
②施設にもこだわりアリ!
入口があまり大きくない元町映画館だけど、中も窮屈…? いえいえ、そんなことはありません。シアターで使用している椅子は、廃業した映画館からもらってきた本格的なもの。また、ゆったりした間隔で席を配置しているため、前後を気にせず、のびのびと座って鑑賞できるのも魅力。ちなみに林さんオススメの座席は「最前列」とのこと。さらに2階には、待合場所として使えるスペースもあり。映画のポスターが貼られ、予告編が流れるその空間は人の出入りも少なく、ゆったりと過ごせそう。上映前にくつろぐもよし、上映後の余韻にひたるもよし。時にはここでイベントを行うことも。ぜひ来たときは活用してみてほしい。
元町映画館がオープンした当初は人通りもまばらなことが多かった元町商店街だが、「最近、ちょっと元町商店街の人通りが増えている気がするんです」と話す林さん。そういえば、キネプレイディオ収録のためにおうかがいしたのは平日の昼間だったけど、人通りはとても多くにぎやかでした。もしかしたら、元町映画館のチカラで人通りが増えたのかも!? 今後もどんどん元町商店街を盛り上げる存在になってくれるんじゃないか、そう感じた取材でした。
取材・執筆 野間弓加
(2015年5月21日更新)
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