NEWS

ホーム > NEWS > 市川海老蔵、大森南朋、福士誠治らが 滋賀で2013年12月公開予定の映画を撮影中! 『利休にたずねよ』撮影現場レポート

市川海老蔵、大森南朋、福士誠治らが
滋賀で2013年12月公開予定の映画を撮影中!
『利休にたずねよ』撮影現場レポート

 大胆な仮説をもとに希代の茶人の出発点を取り上げ、第140回直木賞を受賞した歴史小説「利休にたずねよ」(山本兼一著)を『火天の城』の田中光敏監督が映画化。2013年の12月全国公開予定でクランクインされたことが発表された! 本作は、これまでの茶聖という厳格なイメージを覆す情熱的でギラギラした利休を示し、横暴な権力に屈することなく最期の瞬間まで美を極めた高潔な魂と、利休に秘められた“謎”を描く。

 
 天気に恵まれた12月某日、滋賀県・三井寺にて撮影中の現場取材を行った。当日は、市川海老蔵演じる千利休と、大森南朋演じる豊臣秀吉、福士誠治演じる石田光成らが約170名のエキストラと共に、北野大茶会にて利休の点前に驚く秀吉を捉えるという場面が撮影されていた。このシーンについて田中監督は「北野大茶会は映画やドラマでも過去にあまり再現されてないシーンなんですが、利休にとって大事なシーンとして捉えています。1500席の茶席が建ったと言われている大きなスケールのシーンです」とコメント。クレーンを使うなど大掛かりな撮影となっていた。そんな中、撮影の休憩時間を利用して取材に応じていただいた。
 
――クランクインして今現在のお気持ちは?
 
市川海老蔵(以下、市川):普段、歌舞伎では幕が開いて終わるまで順通りですが、今回は19歳から69歳までを演じ、映画は順通りの撮影というわけではないので、苦心しながら演じています。利休を“静”という、静かなものの中でどのように描写していくのかが大変です。
 
大森南朋(以下、大森):関白になるまでの秀吉を飛び飛びに演じているので難しいところですが、細かい描写にこだわって演じていきたいと思っています。
 
福士誠治(以下、福士):石田光成を演じるにあたって、戦略家、策略家、戦国時代の天下取りというイメージがありますが、いやらしくなりすぎないよう探りながら演じているところです。
 
――利休を演じるにあたって準備したこと苦労したことは?
 
市川:茶道は幼い頃から嗜んでおりましたが本格的に皆様の前で披露するためには、精進が必要でございまして、相当時間を割いて練習しましたね。利休さんについて書かれた本や原作はもちろんひと通り読みましたが、実際に長次郎の器を拝見したり、利休さんが実際に削った茶杓などを触らせていただいて、利休さんが何を感じたのかなどインスピレーションを感じました。
 
――“静”に対しての“動”でもある秀吉については、どのように演じていらっしゃいますか?
 
大森:秀吉を演じた俳優さんはたくさんいらっしゃいますが、大森南朋の秀吉と海老蔵さんの利休が向き合って芝居する瞬間には、たぶんそこにしか生まれないものがあるはずなので、それを監督がちゃんと撮ってくれてればいいと思います(笑)。
 
――では、この映画のPRポイントは?
 
田中監督:まったく新しい利休映画です。
 
市川:どんな偉人も生まれた時からいきなりすごいわけではない。何が彼に起こったのか。利休の成長過程が楽しんでいただけるんではないかと思います。利休サイドから言わせてもらうと(笑)。
 
大森:今までにない空気感、世界観で頑張っています。
 
福士:光成サイドからではないんですが(笑)、利休さんの出で立ちや思いなどミステリー要素というか謎解きのように感じる部分がありまして、糸を解いていくように謎がはがれていくところが面白いところではないかと思います。
 
 田中監督は「今の時代、観ていただくにふさわしい新しい利休像を海老蔵さんが演じてくださってる。」と海老蔵を絶賛。「せまい茶室の中をいかに広く見せるか、広がりをどうもたせるかということでビスタサイズでなはくシネマスコープでの撮影にこだわり、ラストに利休のお茶の世界を込めた。利休の持ってる宇宙観が映ればいいなと思っています。」と本作へのこだわりと意気込みを語った。公開は2013年の12月予定、今から公開が楽しみだ。



(2012年12月 5日更新)


Check
約170名のエキストラの方々

Movie Data

『利休にたずねよ』

●2013年12月全国公開(予定)

原作:山本兼一
監督:田中光敏
脚本:小松江里子
出演:市川海老蔵/中谷美紀/大森南朋/福士誠治 ほか

【東映サイト】
http://www.toei.co.jp/movie/details/1200677_951.html

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/161115/