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「しっとりとした大人の恋愛映画になりました」
『セカンドバージン』
鈴木京香、長谷川博己ら舞台挨拶レポート

 昨年NHKで放映され、大きなセンセーションを巻き起こした同名ドラマを映画化した『セカンドバージン』が9月23日(金)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開される。17歳年下の妻子持ちの男性・行と恋に落ちた45歳のキャリアウーマン・るいの苦難の道行きが、マレーシアでのロケも敢行しつつ切々と描かれる。脚本はもちろんドラマ版に引き続いての大石静、そして鈴木京香、長谷川博己らドラマ版おなじみのメンバーが再集結し、波乱万丈の恋の行方を狂おしく熱演している。公開に先立ち、鈴木京香、長谷川博己、ドラマ版から引き続いての監督を務めた黒崎博が来阪し、舞台挨拶を行った。

 

 映画公開前の試写会は日本全国で初めて、しかも鈴木と長谷川による舞台挨拶付きということもあり、会場内は舞台挨拶が始まる前からざわつきを見せていた。そんな中、白と黒のコントラストが印象的な衣装で登場した鈴木京香と、ドラマの中の役柄である鈴木行そのものかのような、スタイリッシュなスーツに身を包んで登壇した長谷川博己。会場内からは、ため息ともつかない声と大きな拍手が沸きあがった。そんな鈴木と長谷川が演じた45歳のキャリアウーマンと17歳年下のネット証券会社社長の恋愛ドラマは、NHKというイメージからは想像しにくいドラマだったにも関わらず、社会現象を巻き起こすほどの人気となり、晴れて映画化の運びとなった。まずは、映画化にあたっての思いを鈴木に聞いてみると「ドラマを愛してくださった方がたくさんいらっしゃって、こうして映画化されたのはすごく嬉しいですし、喜びでいっぱいです。また映画で新しい愛のかたちを見せられるように頑張りました。映画は2時間なので、ドラマを楽しんでくださっていた方の期待に応えたい半面、新しい映画として多くの方に楽しんでもらいたいと思います。なんだか緊張して話しながらも手に汗をかいてます(笑)」と初めて観客に映画を観てもらうことに緊張しきりの様子だった。長谷川は、「僕は、(映画だからといって)意気込まないようにしようとしてました。鈴木行という人物に入り込めるように、できるだけリラックスした状態でいるように心がけていました」、そして監督は「映画はまた違った雰囲気の作品に仕上がったと思います。それと、ご覧のようにとても美しいふたりがスクリーンの中で、また違った美しさを見せていると思うので、それを楽しんでいただきたいですね」と、それぞれドラマとはまた違った雰囲気の映画の出来栄えに手ごたえを感じていたよう。

 

 今回、鈴木と長谷川がドラマ版から引き続いて、るいと行を演じたことは、ドラマ版のファンにとっては嬉しいニュースだったに違いない。そんな、ドラマ版からの付き合いとなる鈴木と長谷川にお互いの印象を聞いてみると、鈴木は「実は、長谷川さんはこんなにクールで知的で素敵な方なのに、天然なんです。ちょっととぼけたというかほんわりした雰囲気があって、現場はすごく和んで楽しい撮影になりました」、長谷川は「見た感じは凛とした印象なんですが、すごく愛嬌のある方という印象でした。美しいだけでなく可愛い方です」と意外な答えが返ってきた。

 

 そんな、劇中とは違う印象を披露されてしまった鈴木と長谷川だが、劇中ではお互いに対する強い思いを抱える、るいと行そのもので、ドラマ版のファンの方の期待を裏切らないものになっている。本作では、ドラマでは描ききることの出来なかった登場人物たちの心の奥と真実が明かされ、ドラマ版よりも、るいと行の心の動きに密着した作品に仕上がっている。それに一役かっているのが、マレーシアという、東京ではない場所でるいと行がふたりきりになるというシチュエーションだ。監督は、「(マレーシアを舞台に選んだのは)世界の果てみたいなところでるいと行がふたりぼっちになったらどうなるのかというのが発想のスタートだったので、そこでどんな物語が生まれたのか期待していただきたいです。おふたりの温度が高い、湿気たっぷりのむんむんとした物語を楽しんでください」。そして、長谷川は、「ドラマ版と違って、映画はすごく幻想的で色気のある作品になっています。終わった後は悶々とするかもしれません(笑)そうなっていただけると嬉しいです」と結んだ。

 

 三者三様に自信のほどを語ってくれたように、この秋を代表する濃密なラブストーリーとなっている本作を、ぜひスクリーンで堪能してほしい。




(2011年9月21日更新)


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Movie Data


(C)2011映画「セカンドバージン」製作委員会

『セカンドバージン』

●9月23日(金)より、大阪ステーションシティシネマほかにて公開

【公式サイト】
http://www.secondvirgin.jp/pc/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/156864/