神戸・御影の街をまるごと楽しめる
『第6回 御影バル』開催！

お得なバルメニューを楽しみながら神戸・御影の魅力を知ってほしいと、地元の有志が集まって2016年からスタートした『御影バル』。約5000人が参加した前回の2019年11月開催以降コロナ禍の影響もあって開催が見送られていたが、今回約4年ぶりに阪神御影駅周辺を中心とした界隈62店舗が参加し、2月10日(土)～12日(月・祝)に開催される。

バルと聞くと飲食店の飲み歩きというイメージが強いが、『御影バル』は飲食店だけでなく、洋品店やパン屋などの物販店、またサロンやジムの体験メニューなど幅広い店・施設で使えるのが特徴。チケットは5枚綴り（前売り4000円、当日4500円）、各店では1枚または2枚で使える限定メニューやセット、サービスが用意されており、どれもバルでしかオーダーできないお得な内容になっている（各店のバルメニューは配布のバルMAPまたは公式HPを参照）。

「御影バル」案内冊子バルMAPを片手に御影界隈の店をはしごしよう

「御影には、かつてバレンタインデーにチョコを贈ることを始めた洋菓子店『モロゾフ』の本社（現在は登記上の本社、建物は六甲アイランドへ移転）があったことから、バレンタインチョコ発祥の地と言われています。そういう縁でつながった聖バレンチノ教会があるイタリアのテルニ市と『モロゾフ』が合同で建てたモニュメントと『バレンタイン広場』が阪神御影駅南側にあります。教会の柱をモチーフにした『愛の日』のモニュメントは、カップルが手をつないで愛を誓えるようハート型にくり抜いてありますよ。また南口のバス停は板チョコ柄になっているなど、『バレンタイン広場』周辺はSNS映えする人気スポットです」と、前実行委員長の寺島信子さん（立呑み処『銀狐』店主）は街の魅力をアピールする。

過去の開催は11月が多かったが、今回はバレンタインシーズンの3連休に開催なのでカップルで聖地「バレンタイン広場」を訪れがてら、御影のいろんな店を回るデートアイテムとしてもおすすめだ。

阪神御影駅南側にあるモニュメントと「バレンタイン広場」

また御影には酒蔵も多く、美味しい日本酒の元となる「宮水」も有名。阪神御影駅南口から西に少し歩くと高架下に「沢の井」と書かれた御影石でできた門柱が現れる。柵の奥には「沢の井」が見え、ちろちろと流れる澄んだ水音と透明度の高い神秘的な泉が広がっている。かつて「神功皇后」がこの水面に御影（おんかげ）を映して化粧を整えたという伝えから「御影」という地名が付いたといわれている。南北朝時代、後醍醐天皇もこの泉で造った酒を飲んで喜ばれたという話や、名だたる人々が立ち寄って飲んだとされる湧水は、今も絶えることなくこんこんと湧き続けており、御影のパワースポットとして多くの人が訪れる。

凛とした雰囲気が漂う「沢の井」は、人気のパワースポット

「『御影バル』は夜中心の飲み食べ歩きだけでなく、ランチや買い物、体験でも使えます。この機会にお一人様ではもちろん、カップルやファミリー、グループで街歩きをしながら店をはしごして、御影の街や人々の魅力にふれてほしいですね」と、参加店のショットバー「SPROUT」店主でもある実行委員長の大路修誠さん。

「御影の街や人々のおもてなしにふれてください」と、大路さん（左）と寺島さん（右）

バル期間中に参加できなかったり残ったりしたバルチケットは、バル期間終了後に参加店舗の一部で1枚800円の金券として使える「あとバル」（2/13～18）があるのもうれしい。

前売りチケット4000円は、参加店舗で販売中のほか、2月2日(金)14時から御影クラッセ広場に設置された御影バル本部でも販売。この機会に神戸・御影に訪れて、街歩きや参加店の人たちとの会話を楽しみながら、知らなかった御影の魅力を感じてみてはいかが。

取材・文・撮影／滝野利喜雄

（2024年1月26日更新）