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秘伝のタレで煮込んだ名物「ホルモン焼」に
「尼レモンサワー」のさっぱり強炭酸が合う!

「尼レモンサワー」とは、サントリーと#尼崎食堂がコラボレーションして誕生した尼崎市内飲食店限定で呑めるレモンサワーのこと。サントリーの市販品「こだわり酒場のレモンサワー」の約2倍の濃さと強力な炭酸をガッツリ感じながらもさっぱりしたその味は、尼崎のお酒好きな人の心をもつかみ、人気ドリンクとしてすっかり定着している。その「尼レモンサワー」が呑める店を不定期連載で紹介中。
 
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阪神本線「尼崎駅」からは尼崎中央商店街~三和本通商店街経由がアクセス便利


 
阪神本線「尼崎駅」からアーケードのある尼崎中央商店街を直進し約10分、アーケードが途切れる左手角に薬局「オーエスドラッグ」が見えたら、左折し三和本通商店街へ。3分ほど歩いてアーケードのある商店街から出ると右側に赤いひさしが印象的な「鹿児島屋~ホルモン焼」の看板が見えてくる。距離的には阪神本線「出屋敷駅」から歩く方が近いが、こちらの駅は各停電車しか停まらないので、特急や急行も停まる「尼崎駅」からの方が便利で駅からのアクセスも分かりやすい。
 
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商店街のはずれということもあり、周辺はディープな雰囲気
 
ホルモンというと、大阪・鶴橋に代表される韓国系の牛ホルモンが思い浮かぶが、尼崎のホルモンは沖縄の流れをくむ豚ホルモンで、昭和の初めの頃に沖縄から尼崎の工業地帯に職を求めて移住してきた人々が広めたそう。初代店主も沖縄出身ということで、屋号の「鹿児島屋」にもそのルーツが残る。
 
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店頭では1m超えの鉄板で煮込む豚ホルモンの独特な臭いが
 
店頭では2代目の奥さんで“若ママ”と呼ばれている武富美由紀さんが、ホルモンのお世話をしながら出迎えてくれる。「ホルモン焼」(1人前約150g、360円)を注文すると、持ち帰りか食べ歩きか、店内で食べるかを聞かれる。持ち帰りはビニール包装にしてくれ、食べ歩きは店内飲食同様に薄手の白いパックに入れてくれる。2~3個串にさして味見させてくれるのもお客さんに好評だ。
 
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店内は昭和レトロな大衆酒場の趣で50年前から時が止まったかのよう
 
昭和歌謡が流れる店内には左側に作り付けの長椅子と4人掛けテーブルが3つ、右側に4人掛けテーブルが1つある。開店直後からお客さんも多く、混んでいる場合は自然と相席になる場合も。初めて入ってもすぐにお客さん同士親しくなれ、話が弾むのもディープな尼崎ならではだ。地元の常連さんが多いが、雑誌や新聞、テレビなどでよく紹介されることもあって、姫路や明石などの山陽沿線をはじめ遠方からのお客さんも増えているそうだ。

 
店内では「ホルモン焼」のほか一品料理も多彩
 
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名物「ホルモン焼」(360円)は竹串でいただく
 
51年前の創業時からつぎ足しで作っているという秘伝のタレを使った名物「ホルモン焼」(360円)。タレは醤油と味噌をベースに生姜やにんにくを加えた独自の味付けになっている。店頭の大きな鉄板でじっくり煮込まれた豚ホルモンが、今ではあまり見なくなった薄手の白い四角いパックに150gほど盛られている。ホルモンはフク(肺)とてっちゃん(腸)のミックス。独特のホルモン臭を感じながら口にほおばると、よく煮込まれているせいか肉の柔らかさにまず驚く。タレの味も見た目ほど濃く感じず、一味をかけてピリッとした味を楽しむのもおすすめ。さっぱりした「尼レモンサワー」との相性もよく、ひと口食べてはひと口呑むと、いくらでもお酒が進みそうだ。
 
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カリッとした食感が美味しい「鶏皮串焼」(380円)
 
カリッカリでジューシーな「鶏皮串焼」(380円)も人気メニュー。香ばしさと塩味のきいた鶏皮のうまみが口の中に広がり、市販の「こだわり酒場」の約2倍のレモン感と飲みごたえのある「尼レモンサワー」の酸味にもよく合う。
 
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ボリュームのある「焼きそば」(500円)
 
お腹がへっているときやお酒の〆には「焼きそば」(500円)や「焼きうどん」(500円)がおすすめ。豚肉と野菜がたっぷりと入っていて、見た目より意外とあっさりとした素朴な味わい。ボリュームもあるので若いお客さんからの注文も多いそう。グループはもちろん、一人でもお昼ごはんや晩御飯としても十分楽しめる。
 
写真左の「尼レモンサワー」(400円)は、今年の干支にちなみ、魔除け・厄払いの意味がある縁起のよい「八方にらみの寅」(反対側にはあまがさき観光局公認ロゴ)が描かれた専用タンブラーで提供される。キンキンに冷えた状態が長く続くタンブラーなので、これからの暑い季節でもさっぱりと楽しめる。
 
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壁には歴史を感じさせるディスプレイがいっぱい
 
お店の創業は昭和46年(1971年)。壁には前年(1970年)に開催された大阪万博の記念メダルや、懐かしいポスターなどが飾られ、店内に流れる昭和歌謡がさらにレトロな雰囲気を醸す。さながら昭和時代にタイムトリップしたような錯覚さえ覚える。初めて訪れても常連のお客さんに気軽に話しかけられ退屈せず過ごせるので、いつの間にか初めてきたことさえ忘れてしまうほどだ。
 
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「彼氏募集中と書いといてやー、はっはっは」と、陽気な笑顔が印象的な大ママ
 
「店は創業時のままから変わらずで、ホルモン焼も昔と変わらない味。パックや串も昔のまま。最近ホルモンの仕入れやパックなどもどんどん値上がりしているけど、なるべく値上げしたくないから儲からんわ~(笑)。最近は若い人も増え、時には盆と正月がいっぺんに来たくらい混むこともあって、『ごめんよーちょっと待っててやー』ということもあるんよ」と、初代店主の奥さんで“大ママ”と呼ばれている武富広子さん。81歳という歳を感じさせない親しみやすい陽気な会話とその元気さにもパワーをもらえる。
 
名物の「ホルモン焼」のほか、お酒のアテや日替わりメニューも多く、1000~2000円もあれば十分呑んで食べて楽しめる。何より大衆酒場のようなアットホームな雰囲気と親しみやすさが魅力だ。阪神「尼崎駅」からは少し歩くが、仕事帰りのちょっと寄り道スポットとしてはもちろん、ディープな尼崎の雰囲気と名物「ホルモン焼」を味わいに、わざわざ歩いていく価値のある店だ。

取材・文・撮影/滝野 利喜雄



(2022年6月23日更新)


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「鹿児島屋」

【メニュー】

●一品
・ホルモン焼 360円
・焼きうどん 500円
・手羽先 450円
・せせり串焼(大山鶏) 450円 
・焼甘鮭 400円
・鶏皮串焼 380円
・酢らっきょう 300円
・チーズ 160円
・冷やっこ 220円
・日替わりメニュー 380円~
ほか

●ドリンク
・尼レモンサワー 400円
・角ハイボール 360円
・ビール 470円
・お酒 320円
・酎ハイ 350円
・焼酎(水割り・お湯割り) 340円
・ソフトドリンク各種 170円
ほか

店舗情報

住所:兵庫県尼崎市玄番北之町21
アクセス:阪神本線「尼崎駅」より徒歩約13分
TEL:06-6412-2036
(席)16席
(営)10:00~22:00
(休)なし
※新型コロナの感染拡大防止策の影響により変更の場合あり