「尼レモンサワー」に合う
200種以上の上質な料理が楽しめる
尼崎・立花の立ち呑み処「おかもと」
「尼レモンサワー」とは、サントリーと#尼崎食堂がコラボレーションして誕生した尼崎市内飲食店限定で呑めるレモンサワーのこと。サントリーの市販品「こだわり酒場 レモンサワー」の約2倍の濃さと強力な炭酸をガッツリ感じながらもさっぱりしたその味は、尼崎のお酒好きな人の心をもつかみ、人気ドリンクとしてすっかり定着している。その「尼レモンサワー」が呑める店を不定期連載で紹介中。
JR「立花駅」より西へ徒歩約10分、閑静な住宅街にたたずむ立ち呑み処
今回紹介する店は、JR立花駅北口から西へ徒歩約10分の閑静な住宅地の中にたたずむ、立ち呑み処「おかもと」。昭和38年の創業から3世代続き、来年には60周年を迎える老舗。現店主の岡元崇晃さんはホテルの和食出身で、先代からこの店を受け継いで今年で25年になる。
早朝から市場で選んだ、新鮮な食材を仕入れている
初代店主である祖父が漁師だったこともあり、子どものころから魚を見る目に自信があるという三代目店主自ら、早朝から大阪や尼崎の市場に行き魚や肉・野菜を直接仕入れている。その時季にしか味わえない旬の食材が多く、日によっては限定のお品書きが登場することもあるという。
日替わりの「お刺身盛り合わせ(7種盛)」は、同店一番人気
仕入れ状況によって内容も変わる「お刺身盛り合わせ(7種盛)」(690円)は、開店と同時に次々と注文が入る人気NO.1の一品。ネタが大きくカットされているので食べ応えもあり、新鮮な魚介の味わいが口いっぱいに広がる。
神戸牛すじが入った「土手玉子焼き」460円はお酒も進む
人気NO.6メニュー「土手玉子焼き」(460円)は、熱々の玉子焼きの中に、やわらかくてジューシーな神戸牛すじが入っていて、甘味のある白味噌がさらにコクと深みを醸す。お酒が進むのはもちろん、思わずご飯が欲しくなる一品だ。
ボリュームのある「手羽先唐揚げ」350円は人気No.5メニュー
特製のタレに付けた手羽先を揚げた「手羽先唐揚げ」(350円)は手羽元もついていてボリューム満点。カリッと揚がったパリパリ皮の中からは、やわらかな手羽先肉が甘辛いタレとともに口の中に広がり、病みつきになる味だ。「尼レモンサワー」ともよく合う。
リピーターも多い、具たっぷりの「俺のチャーハン」490円
立ち呑み処でチャーハン? と意外なメニューだが、「俺のチャーハン」(490円)は、パラパラご飯の食感に大きめの具がたっぷり入り、見た目よりあっさりした味。〆メニューとして注文する人が多いそうで、同店人気NO.3メニューというのもうなずける。もちろんランチや夕食としてもおすすめだ。
お品書きはなんと約200種類。仕入れ状況により限定メニューも
壁には、その日のお品書きが約200種類ほど手書きされている。作り置きは一切せず、その日の仕入れ食材によりお品書きが変わることも。「やはり旬のモノは美味しいので、その味を活かす料理を作っています」と、岡元店主。次々に声をかけられるお客さんからの注文に一人で手際よく注文をさばく。その無駄のない手さばき・包丁さばきは見とれるほどだ。次々と提供される上質な料理が、リーズナブルな価格で味わえることにも感動する。
呑めば呑むほど厄払いできそうな寅が描かれた専用のタンブラー
この春からの新メニュー「尼レモンサワー」(390円)は、今年の干支にちなんだ、魔除け・厄払いの意味がある縁起のよい「八方にらみの寅」(反対側にはあまがさき観光局公認ロゴ)が描かれた、キンキン冷え冷え状態が長く続く専用タンブラーで提供されている。男女問わず幅広い年齢層から注文されることが多く、どんな料理とも合うと早くも好評のようだ。
平日13時の開店直後でも賑わう店内。25名ほど入れる
住宅街で60年近く営業している老舗ということもあり、地元の常連さんも多いが、一人でも気軽に入りやすいアットホームな雰囲気。店主との話も楽しく、また立ち呑みなので隣の客との距離も近く、客同士も打ち解けやすい。駅からは少し歩くが、「尼レモンサワー」と上質な料理、老舗の趣を味わいにわざわざ訪れる価値がある店だ。客平均単価は1000円~2000円。美味しい料理とお酒、元気な店主との会話を目当てに、気軽に訪れてみてはいかが。
取材・文・撮影/滝野 利喜雄
(2022年4月20日更新)
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