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2021年「関西元気文化圏賞」が決定!
贈呈式の模様をレポート

文化や芸術、スポーツなど様々な分野で、日本を明るく元気にすることに貢献した人物や団体に贈られる「関西元気文化圏賞」。2003年に河合隼雄文化庁長官(当時)が「関西から日本の社会を文化で元気にしよう」と提唱した趣旨に賛同し、関西の経済団体や企業、報道機関、行政機関などが「関西元気文化圏推進協議会」を立ち上げ、関西文化の活性化を図っている。その贈呈式が1月24日、リーガロイヤルホテルで開かれた。
 
2021年、最も活躍し貢献した人・団体に贈られる大賞には、チームとして25年ぶりにプロ野球パシフィック・リーグ制覇を果たしたオリックス・バファローズが選ばれた。2年連続最下位からリーグ優勝に返り咲き、関西を大いに盛り上げたことが評価された。湊通夫球団社長は「昨年できなかった日本一を目指したい」と意気込んだ。
 
特別賞には長年ダチョウを研究し、昨年、ダチョウの抗体を使って呼気から新型コロナウイルスを可視化することに成功した京都府立大学学長・獣医学博士の塚本康浩と、コロナ禍で公演機会が減る中、初のクラウドファンディングを通じて公演を実現させた文楽夢想実行委員会がそれぞれ選ばれた。また、柔道の阿部詩、阿部一二三選手をはじめ、関西出身の東京オリンピック・パラリンピックのメダリスト31人に「東京2020オリンピック・パラリンピック特別賞」が贈られた。
 
将来が期待できる人、団体に授与される「ニューパワー賞」は、反田恭平とJapan National Orchestra株式会社、バレエダンサーの金子扶生が受賞。Japan National Orchestra株式会社は、「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」で2位を獲得し、日本人として初の快挙を成し遂げた反田恭平が、工作機械のDMG森精機株式会社の資本協力を得て奈良県で設立した日本初のオーケストラの株式会社。国内外で活躍する音楽家が社員として所属している。代表取締役会長の川島昭彦は「今後はフルオーケストラになるよう社員を増やし、全国やヨーロッパツアーを実現させたい」と語った。
 
一方、金子は昨年、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエ団で最高位のプリンシパルに昇格。大阪府吹田市で研鑽を積み、「モスクワ国際バレエコンクール」などで数々の賞に輝いた。ロンドンからのビデオメッセージで「この賞に恥じないよう、皆さまにバレエをもっと知っていただき、感動を与えられるように日々努力します」と喜びの声を寄せた。

取材・文:米満ゆう子



(2022年2月 1日更新)


Check

「2021年関西元気文化圏賞」受賞者

【大賞】
オリックス・バファローズ

【特別賞】
塚本 康浩(京都府立大学 学長・獣医学博士)
文楽夢想実行委員会

【東京2020オリンピック・パラリンピック特別賞】
メダリスト31名

【ニューパワー賞】
反田恭平と Japan National Orchestra 株式会社
金子 扶生(バレエダンサー)