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科学を楽しく“体感”して学べる
ノーベル賞受賞100年記念『アインシュタイン展』

20世紀最高峰の物理学者とたたえられるアルバート・アインシュタイン(1879~1955年)。彼の発見した歴史的な科学理論やその天才肌のキャラクターまでも知ることができる『アインシュタイン展』が、7月17日に大阪でスタートした。

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「アインシュタイン展」入口
 
20世紀前半に『相対性理論』『ブラウン運動』の理論などを提唱し、1921年には『光電効果』の理論的解明によってノーベル物理学賞を受賞したアインシュタイン。2021年はその受賞から100年記念にあたり、本展ではアトラクションなどで分かりやすく科学に触れられる内容が話題に。先立って行われた内覧会より、3つの章で構成されたその内容を解説しよう。
 
まず第1章では、アインシュタイン本人が投稿したようなSNS風に綴られたヒストリーで、彼の人間味あふれる姿にスポットを当てる。また、1922年に来日した際のエピソードも、ヘブライ大学などが所蔵する写真や直筆原稿を通して紹介する。

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第1章 SNS風の歴史
 
続いては、アインシュタインが発表した4つの歴史的論文を体験型の展示を通して学べる第2章へ。予測できない不思議な動きである『ブラウン運動』(この説を証明した論文が『原子の存在の証明』)を体感できる『光のランダムウォーク』や、自転車をこぎミッションをクリアする『爆弾解除!光速サイクリング』では『特殊相対性理論』が自然と理解できる仕掛けに。他にも『光量子仮説』や最も有名な『一般相対性理論』についてのゲームや漫画を使ってのパネルで、楽しみながら知識を深めることができる。

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第2章 光のランダムウォーク

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第2章 高速サイクリング
 
そして最終章では、天才・アインシュタインの予想をもはるかに超える、現代技術や最先端の研究についても提示。また、核兵器廃絶と科学の平和利用を訴えた『ラッセル=アインシュタイン宣言』の原文(複製)などを通し、彼の平和主義者としての活動についても知ることができる。アインシュタインの頭の中をのぞくような数多の展示で、科学の世界がより色づいて見えることだろう。
 
ノーベル賞受賞100年記念『アインシュタイン展』は10月10日(日)まで、大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール(花と緑と自然の情報センター2階)にて開催中。会期中は、『情熱大陸』などでおなじみのナレーター・窪田等による音声ガイドも貸出実施(別途600円)。

取材・文:後藤愛



(2021年8月 5日更新)


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ノーベル賞受賞100年記念『アインシュタイン展』

チケット発売中 Pコード:993-140
▼開催中~10月10日(日) 9:30~17:00
大阪市立自然史博物館
当日 大人-1500円 当日 高大生-800円 当日 小中生-500円
※最終入場は閉館30分前まで。休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌日休館 ※8/9、8/16は開館)。未就学児は無料。障害者手帳等を提示の方は本人及び介護者1名無料。期間中1回有効。本券で、自然史博物館常設展(当日限り)と大阪市立科学館展示場(8/22まで。但しプラネタリウムは除く)も入場可。
※新型コロナウイルスの感染状況ならびに予防対策のため、開催期間や内容が変更となる場合がございます。
[問]大阪市総合コールセンター■06-4301-7285

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