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彫刻家、アルベルト・ジャコメッティと
哲学者、矢内原伊作の関係性に迫る展覧会続編

 20世紀最大の彫刻家、アルベルト・ジャコメッティ。彼が哲学者の矢内原伊作をモデルに制作したブロンズ彫刻《ヤナイハラ Ⅰ》が、国立国際美術館に収蔵されたことを記念し、ジャコメッティの作品と矢内原との関係性に迫る「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅰ」に続いて、8月27日(火)より「ジャコメッティと Ⅱ」が開催される。
 
 スイスに生まれフランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティは、20世紀を代表する彫刻家のひとり。20年代の終盤からシュルレアリスム運動に参加し、35年頃から身体を細く長く引き伸ばした独自のスタイルによる彫刻作品の制作を始める。
 ジャコメッティの研究において、哲学者・矢内原伊作の存在は大きく、しかし、矢内原をモデルとしたブロンズ彫刻のうち完成に至ったのは2作品のみで、すべての鋳造をあわせても7体しか存在しない。《ヤナイハラ Ⅰ》はこのうちのひとつ。
 
 本展ではそのほかにも、同館が2013年に収蔵したジャコメッティによる油彩画《男》(1956)を展示。これらを再配置することで、コレクションの多面性を提示する。また、ジャコメッティについての知られざるストーリーを題材に美術史を再検証したテリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラーの作品を中心に、既存の歴史に新たな視点をもたらす作品、作品作りにおける「協働」の面白みを見せてくれる作品、「ポートレート」表現の今日的展開などを紹介する。



コレクション特集展示
ジャコメッティと Ⅱ
▼8月27日(火)~12月8日(日) 
国立国際美術館 
一般430円 大学生130円
※10:00~17:00(金・土曜~20:00 ※8・9月の金・土曜~21:00、10・11・12月の金・土曜~20:00)※入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし、9/16(月・祝)、9/23(月・祝)、10/14(月・祝)、11/4(月・休)は開館し、翌日休館)。
※夜間割引料金(対象時間:金・土曜17:00~)一般250円 大学生70円 ※高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)
※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
※無料観覧日 9/1(日)、9/7(土)、10/5(土)、11/2(土)、11/3(日・祝)、11/16(土)、11/17(日)、12/7(土)
06-6447-4680
 

(2019年7月23日更新)


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アルベルト・ジャコメッティ《ヤナイハラ Ⅰ》1960-61年 国立国際美術館蔵 撮影:福永一夫
アルベルト・ジャコメッティ《男》1956年 国立国際美術館蔵
オノデラユキ《古着のポートレート No.45》1997年 国立国際美術館蔵 © Yuki Onodera