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錦絵創始期の第一人者、鈴木春信。
ボストン美術館所蔵のコレクションを展示。

 錦絵創始期の第一人者として知られる浮世絵師・鈴木春信(1725~1770)の展覧会「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」が、4月24日(火)よりあべのハルカス美術館にて開催。質・量ともに世界最高の春信コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から、選りすぐりの作品を展観する。
 
 現存する作品の8割以上が海外に所在しており、日本で展覧会を開くのが最も難しい浮世絵師といえる鈴木春信。しかも1図あたりの残存数が極めて少なく、今回の出品作の中には、世界で1枚あるいは2枚しか確認されていない作品も含まれる。春信の頃の錦絵は、植物から作られた絵の具が中心で、特に紅による赤、紅と露草(青花)の混色による紫は、光によって退色してしまうことが知られている。ボストン美術館が所蔵する浮世絵版画は、長く展示されることがなかったため、多くが良好な状態に保たれてきた。日本での出品が叶う今回のため、今後も良好な状態を守るべく、里帰りの前後各5年、合計10年間ボストン美術館でさえ展示をしないことが条件となっている。しかも、今回出品される作品の約8割が、ボストン美術館に収蔵されて以来はじめての里帰りとなる。そんな貴重な本物と出会える最高の機会、ぜひお見逃しなく。



ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信
発売中 Pコード:768-811
▼4月24日(火)~6月24日(日)  
あべのハルカス美術館 
前売一般1100円 大学・高校生700円 中学・小学生300円 
前売ペアチケット2000円(2名分) 
当日一般1300円 大学・高校生900円 中学・小学生500円 
※10:00~20:00(月・土日祝~18:00)。最終入場は閉館の30分前まで。5/7、14、21、28休館。
あべのハルカス美術館
06-4399-9050

(2018年4月20日更新)


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鈴木春信「浮世美人寄花 路考娘 瞿麦」 明和6年(1769)頃 中判錦絵 ボストン美術館蔵 William Sturgis Bigelow Collection, 11.19518
鈴木春信「見立三夕 定家 寂蓮 西行」 宝暦(1751-64)末期 大判紅摺絵 ボストン美術館蔵 William Sturgis Bigelow Collection, 11.19703
鈴木春信「桃の小枝を折り取る男女」 もと明和3年(1766)絵暦 中判錦絵2枚続 ボストン美術館蔵 William Sturgis Bigelow Collection, 11.19448, 11.19506 All Photographs Ⓒ Museum of Fine Arts, Boston