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画家・横尾忠則の自画像の集大成。
画家の肖像を通して、その道程を辿る。

 横尾忠則が自身の肖像を描いた作品や、横尾が影響を受けた画家の肖像を展示する「横尾忠則 画家の肖像」が、5月26日(土)より横尾忠則現代美術館にて開催。
 
 1965年の自主制作ポスター《TADANORI YOKOO》以来、横尾忠則は作品にたびたび自身の姿を登場させている。1960年代後半から若者文化を牽引し、作品のみならず作家自身のイメージまでもがメディアによって拡散されてきた横尾にとって、主観と客観が混在する自身の肖像は特別なテーマであったといえる。また、グラフィックデザイナーから画家へ転身する1980年初頭には、確立したデザイン手法を封印し、絵画の中に自分らしさを求めて、多種多様な自画像を描き始める。
 
 本展の第一部では、移り変わる関心のままに主題や様式を変化させてきた横尾の根底にある自己探求のプロセスを、自画像というテーマから探る。虚像としての横尾忠則像を自ら複製する1960年代後半から70年代。試行錯誤を繰り返し、様々な手法で自身の姿をモチーフとして取り入れる1980年代。少年期の記憶から自身を見つめる1990年代。日常の延長をスナップ写真のように描きとめる近作……と、自画像の変遷は、描くこと、生きることに対する横尾の意識の変化でもある。
 
 第二部では、横尾が影響を受けた画家の肖像を展示。そこには師であり仲間でもある先人たちへの敬意や共感、批評等、様々な思いが見え隠れする。自己と他の画家との間を往還する「画家の肖像」が、変幻自在の画家、横尾忠則の道程を辿る絶好の機会となる。



兵庫県政150周年記念事業 横尾忠則 画家の肖像
▼5月26日(土)~8月26日(日)  
横尾忠則現代美術館
前売一般550円 大学生400円 高校生以下無料
当日一般700円 大学生550円 70歳以上350円 高校生以下無料
※10:00~18:00(金・土曜~20:00)、入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし7/16(月・祝)は開館、7/17(火)は休館)。
※障がいのある方(70歳以上除く)は各観覧料金の半額。その介護の方(1名)は無料。割引を受けられる方は、証明できるものをご持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求めください。
※兵庫県立美術館の特別展または県美プレミアムのチケット半券をご提示いただくと、横尾忠則現代美術館の企画展が団体割引料金でご覧いただけます。
※県政150周年を記念し、7月12日(木)~16日(月・祝)は無料でご覧いただけます。
078-855-5607
横尾忠則現代美術館

(2018年4月23日更新)


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《Self Portrait with Sunglasses》 1980年 作家蔵
《画家の自画像》 1982年 富山県美術館蔵
《Self-portrait》 2015年 作家蔵