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エコール・ド・パリの代表的な画家
藤田嗣治の没後50年記念展覧会

 第一次世界大戦前よりフランスのパリで活動した藤田嗣治の画業の中でも、挿絵を中心に紹介する「没後50年 藤田嗣治 本のしごと -文字を装う絵の世界- Léonard Foujita Private on Works」が、2018年1月13日(土)より西宮市大谷記念美術館にて開催。
 
 東京美術学校(現在の東京藝術大学)の西洋画科で学んだ後、1913(大正2)年にフランスに渡った藤田嗣治は、1919年にサロン・ドートンヌに出品した6点すべて入選するなどパリ画壇での評価を確立。エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍し、とりわけ1920年代初頭に発表した乳白色の肌をもった裸婦像は藤田独自の表現として、当時のヨーロッパで高い評価を得た。フランスで画家としての地位を確立した藤田は、絵画だけでなく挿絵本の仕事にも積極的に取り組み、生涯を通じて50冊を超える挿絵本を手がけている。他の画家たちをも凌駕するこの仕事量は、当時のフランスでの藤田の人気を反映したものであると同時に、藤田自身が挿絵本の世界に魅せられていたことを物語っている。
 
 本展では戦前のフランスで発行された藤田の挿絵本、1930年代から40年代の日本での出版に関わる仕事、1950(昭和25)年フランスに移住した後の大型豪華本の挿絵などの「本のしごと」を中心に、絵画や版画といった「絵のしごと」、さらには藤田が友人に送ったハガキや絵手紙、手作りのおもちゃ、陶芸作品なども展示し、藤田の幅広い制作活動を紹介する。



没後50年 藤田嗣治 本のしごと -文字を装う絵の世界-  
Léonard Foujita Private on Works
▼2018年1月13日(土)〜2月25日(日) 
西宮市大谷記念美術館
前売一般600円 高大生400円 小中生200円
当日一般800円 高大生600円 小中生400円 
※10:00〜17:00(入館~16:30)
水曜休館、心身に障害のある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)、西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)、割引券付チラシ持参の方は一般800円を700円に割引(複製不可)
西宮市大谷記念美術館
0798-33-0164

(2017年11月10日更新)


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藤田嗣治 1928年頃 撮影:アンドレ・ケルテス ullstein bild / Uniphoto Press